プレ『相続』ミーティングはいかがですか?
2023年5月27日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
以下、あくまでフィクションです。
ズーム(Zoom)を用いたカウンセリングなら、
今日お話するような展開は可能になると考えています。
それはズバリ
『相続』のことです。
吉田さん(仮名)という相談者さまがいるとしましょう。
70代で、
メインのご相談は「資産のシンプル化」です。
吉田さんがどのように資産を整理し、
その過程で資産の取り崩しを「しくみ」化して、
そして実際、お金を楽しく使っていけるかどうか。
これはとても大切なことです。
が、70代、80代にもなれば、
自分の資産を取り崩して、
自分で使っていくという『意識』だけでなく、
資産をどのように整理し、
「誰に」「何を」最終引き継いで欲しいかという『意識』も芽生えてきます。
どう「使うか」だけでなく、
どう「分けるか」にも気を配り始めるのです。
この種の話題は、
○ 自分(予被相続人)と、
○ 相手(相続人・遺贈したい人)に話が跨るため、少々複雑になります。
さらに問題を難しくするのは、
吉田さん(仮名)が
引き継いでほしいと願う「資産」と、
相手(相続人・遺贈したい人)が引き継ぎたいと願う「資産」が、必ずしも一致しないことでしょう。
何言ってるの。
はい、
それはたしかにそうなのですが、
でも、
どうせなら、
自分(予被相続人)と、
相手(遺したい人)がフランクに話し合う中で、
引き継いでほしい「資産」と
引き継ぎたい「資産」の
すり合わせが出来たほうが、
お互いにハッピーだと思いませんか?
こと「お金」が関わる話ですし、
ご本人(予被相続人)の「死」が関わることなので、
実は親族内であればあるほど、
率直に話し合うというのが案外難しいのです。
そこでズーム(Zoom)です。
たとえ当事者の皆さんが遠くない場所に住んでいても、
わざわざ皆さん
ズーム(Zoom)で
別々のデバイスから参加していただきます。
この、電子空間上の
ちょっとした『距離感』が、
そして例えば
カン・チュンドという『中間者』がいます。
○ 自分(被相続人)と
○ 相手(遺したい人)以外に、
ある意味「関係のない」第三者が入るわけです。
これによって
さらに(良い意味で)『距離感』が保てる可能性があります。
・・こんな想像をしてみましょう。・・
何しろわたし(カン)は部外者ですから、
例えば吉田さん(ご本人)に、
「誰に、何を遺したいのですか?」
とストレートに伺えます。
仮に吉田さんが、
「Aさんには○○市のマンションを遺したい」
と言われれば、
わたしはAさんに、
「Aさんは○○市のマンション欲しいですか?」と、これまたストレートに伺うことが出来ます。
あるいは吉田さんが
と言われれば、
わたしはDさんに、
これこそ、
テクノロジーが可能にした
プレ『相続』ミーティングではないでしょうか。
別に厳密に論じ合って、
最終の答えまで導く必要はありません。
このようなフランクな話し合いの場があって、
互いの意向をある程度確認することができれば、
たとえば吉田さん(仮名)は、
より遺言書が書きやすくなります。
相手(資産を遺したい人)が相続で、
具体的に「どんな資産」を望んでいるかが分かれば、
それを考慮したうえで、
「誰に」「いくらぐらい」と、
生前贈与の『中身』を具現化することも可能になります。
何より、
『プレ相続ミーティング』をしておけば、
ご本人の死後をも見据えた、
資産のシンプル化に着手できます。
(結果、ご自身の資産の「取り崩し作業」もうんとラクになるのです)
最後に、
ご本人が
個々の相続人・遺贈したい人に対して、
「○○を遺したいと思っている。」と言明することも、
資産を引き継ぐ人が
「わたしは□□を引き継ぎたいと思っているんですけど・・」と言うことも、
ぜんぜん恥ずかしいことではありません。
逆にお互いが『何も明確に言わないから』、
のちのちトラブルになるのです。
ズームによる『プレ相続ミーティング』は、
関係者の皆さんが
遠方同士である場合には、
より大きなメリットを現出することでしょう。
カテゴリ:100年ライフプラン, お金の摩訶不思議