新入社員の皆さんへ。ちょっとラディカルなライフとマネーの心得について
2023年4月1日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
このたび『新社会人』になられた皆さん、
誠におめでとうございます!
今、新たなステージに立たれた皆さんは、
「不安」と「期待」が6:4くらいで入り混じっているのではないでしょうか。
はじめて見る職場、
はじめて出会う多種多様な人たち。
あなたは今、まさに邂逅の場におられるわけです。
今日はエールを込めて、
ライフとマネーの基本的な『心構え』について少しお話をしたいと思います。
いきなり
「えっ?」と思われるかもしれません。
でも私は大真面目です。
ちょっと確率論的な話をしてみましょう。
最初に入った会社が
あなたにとって「最適」であった。
という確率はかなり低いと思われます。
会社自体も、
社会変化の荒波を乗り越え、
あなたのキャリア人生と同じ期間、
順風満帆に事業を拡大させることが可能なのか?と問われれば、きわめて怪しいと言わざるを得ません。
あなたのキャリア人生は「長い」のです。
この先、
あなたという幹がどんどん太くなれば、
自然と枝分かれするように、
あなたの職業遍歴(キャリア・パス)は広がりを見せることでしょう。
『渡っていく』時代に入っているのです。
これも真面目にそう思います。
23歳時点のあなたが思い描く「未来」に、
これから先、あなた自身が縛られるなんてナンセンスだと思いませんか?
・未来は不確定。
そして、
・人生は長期戦です。
私たちのライフは、三つの時期に区分けできると思います。
「種まきの時期」
「育てる時期」
「収穫の時期」
なんだか農業みたいじゃん!
まさにそうです。
20代~30代前半の
「タネの蒔き方」次第で、実りの大きさも違ってきます。
「実りの大きさ」を決めるものは?
種を蒔くことを意識しながら、
実際、種を蒔くことに注力できるか否かに掛かっています。
当分はタネ蒔きの時期ですから、
(事象を)考える前に、
眺めてしまう前に、跳んでみましょう。
失敗や、上手く行かなかった「数」を数えるくらいでちょうど良いのです。
(50代にならないとやれないことがあるように、20代でないとやれないこともあります。その具体例が『悩むこと!』)
「暗中模索」大いにけっこう。
「右往左往」大いにけっこう。
これから先、あなた自身が、
「これ、おかしいよな」と感じることに
なるだけこだわるようにしてください。
自分の好奇心が発露する、
一見どうでもよいような小さな事柄を、
執拗に掘り下げてみましょう。
それが果たしてモノになるのか?
お金を得ることにつながるのか?なんて決して考えないように。
小さな実りしか生まれません。
自分の興味にフタをして
自分らしさを封印して
思考停止してしまうと、
あなたはどんどん「その他大勢」の容貌に近づいていきます。
そして、表情のないオトナになってしまうのです。
そんなのイヤですよね。
仕事は一所懸命やらないとダメです。
でも、あなたは就職しただけで、
別に「就社」したわけではありません。
会社というインフラを思う存分利用しましょう。
下北沢の劇場で同じ劇を演じる『共演陣』だと思ってください。
仕事という劇を演じる中で、
少しずつ、
あなた独自の「役」を見極めていくのです。
舞台は何度も不規則に入れ替わります。
また、会社の中や取引先を通じて
さまざまな人たちを観察してみると、
結局、世の中には『二種類の人間』しかいないことに気付きます。
それは、
自分の言葉で話す人と、
他人の言葉で話す人です。
心地よい妥協に逃げず、
自分の感性を尖らせ、
自分を大切にして、
そして自分のアタマで考えるのです。
タネ蒔きの時期に、手当たり次第に触れてみた、世界に対する「手触り感」こそが(のちのち)あなたの『財産』になります。
次にお金に関してです。
社会人として生きる上で、
もっとも大切なことは『信用スコア』を落とさないことです。
具体的には「支払い」を遅れないこと。
クレカは1枚でOKです。
が「支払い」を決して遅れない。
(『信用スコア』を積み上げるために、クレカを使い続けることも必要。)
スマホの料金支払いや、貸付型の奨学金返済も同様です。
あなたの『信用スコア』が下がり、
後々あなたの社会的信用に大きな影響を及ぼします。
これは月並みですが、とても大事なことです。
家計がマイナスにならない習慣を身に付けましょう。
月5000円程度でもお金が残れば(それで)全然OKです。
給与振込口座で「つみたて定期」を設定するのも手でしょう。
毎月設定した金額分(例えば5000円)だけ、定期預金口座にお金が振り替えられます。
あるいは、資産運用を頑張り過ぎないこと。
これらにお金を回し過ぎると、
「タネ蒔き」のための資金が不足してしまいます。
毎月積立投資を行うなら、
今からNISA口座を開いて
来年から始まる「シンNISA」に備えましょう。
まずは月5000円程度で積立投資が出来ればOKです。
その際は
はじめの一歩として、
株式と債券を組み合わせたグローバル型の『バランスファンド』がお勧めです。
(楽天・インデックス・バランス・ファンドなど)
もしも会社で確定拠出年金(企業型DC)を実施しているなら、同じように株式と債券を組み合わせた『バランスファンド』を選ぶようにしましょう。
終身保険は要りません。
医療保険も要りません。
(個人)年金保険も要りません。
本格的に投資に取り組むのは、
あなたのライフ、お仕事が
「種まきの時期」
「育てる時期」
「収穫の時期」
になってからでOKなのです。
お金で投資をするのではなく、
あなたという『資産』に真摯に投資をするべきでしょう。
55歳になって「自分に投資だ!」では、もう遅いのですから・・。
カテゴリ:100年ライフプラン