人生はプランB、プランCくらいで行ければOKと思っておいたほうが気がラクです
2023年3月18日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
「人生」も「マーケット」も、
思いもかけないところで、思いもかけないことが起こるものです。
作家の池波正太郎さんは次のように仰います。
現実の進行は、すべての予想を裏切る。これも、六十余年を生きてきて、はっきりとわかった。予想なんていうものは、当たったためしがない。
— 池波正太郎_bot (@ikesyou_bot) March 10, 2023
フム。
だから、市場も人生も、面白いのかもしれませんね。
これはあくまで私見ですが、わたしは「念ずれば夢は叶う」とか「努力は必ず報われる」とか、全然思わないほうです。
あなたはどうですか?
逆に、自分がなりたかったモノにはなれなかった。
でも『そこから』リアルな人生が始まると考えるほうです。
わたしが思うに、
人生の中身って実は
「プランB」とか「プランC」で出来ているのではないかと・・。
「こんなふうになりたい!」
「ワタシはこんな自分になるの!」が叶う。
それが「プランA」です。
〇 第一志望の学校に受かった。
かつその分野で世間的に認められるようになった。
夢に描いたような環境(家・経済状況・友人関係)を手に入れた。
なーんて、
ほとんどありませんよねw
『現実』に起こるのは・・?
〇 第二(第三)志望の学校になんとか滑り込んだ。
内定をもらった会社に入った。
偶然いちばん長く携わる分野(仕事)になった。
みたいな感じなのでは?
『経済的』に見て、もしもあなたが「プランA」にいるなら、それは素晴らしいことです。
収支が健全、資産もそこそこあって、
順風満帆なファイナンス状況であると云えるでしょう。
お金の「浮き沈み」はある日突然やって来たりします。
これまで18年間、お金の「うまく行かないパターン」がたまたま現れなかっただけかもしれません。
突然変異が起こったときに、
「お金のプランB」「お金のプランC」に
柔軟に切り替えが出来るか否かって意外に重要です。
仮に収入が2割カット、3割カットになっちゃったら、「削るところがあるとすれば、ココからかな?」と、日頃から支出のイメージが出来ていますか?
「マネーのプランB」に移行する必要が仮に生じたとしましょう。
具体的には住まう場所を変え、
乗り物を替え、食べ物、飲み物を換え、その他さまざまな出費について、一部を換えたり、止めたりする。
(つみたて投資を行っている人は、
つみたて金額を下げる、あるいはつみたての休止を余儀なくされるかもしれません)
よくよく考えてみますと、人生の突然の【プラン変更】も、株式市場のそれも、似通っています。
私たちは総じて「お金の増え方がうまく行くパターン」を思い描いていますが、実はマーケットとは不確実性の塊です。
現実の進行はすべての予想を裏切る。
と池波先生は仰いましたが、「お金の増え方がうまく行かないパターン」は、本当に突如現れてきたりするのです。
ここが長く投資を続けられるか否かの境目になるでしょう。
人生そのものに話を戻しますと、「プランA」が崩れたあとの、別のプランへの転がり方そのものに(実は)面白みが隠されているかもしれないわけで・・。
わたしは若い時に、経済的に厳しい時期を経験しておくことには「意味がある」と考えます。
なぜなら不意に訪れる「プラン変更」に対応がしやすくなるためです。
カテゴリ:100年ライフプラン, 投資家の感情リスク