お金の寿命を365日と捉えてみよう!
2023年3月6日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
人間の最終ゴールは「死」です。
ここをもって人は活動を停止します。
あなたがやりたいことも
日々悩んでいることも
充実も倦怠も、「死」をもって終了するわけです。
とても崇高で分かりやすい事実です。
しかし、ひとつ厄介なことがあります。
ヘンな言い方ですが
人生時間の長さが分からないので、
人生のピークがどのあたりなのかも(事前には)分かりません。
「お金」のこともそうです。
生涯で入ってくるお金の量も(もちろん)心配ですが、
それ以上に、ゴールが予想以上に遠のき、
出ていくお金が膨らむばかりで足りなくなるのでは・・と、人は不安になるのです。
ウォール・ストリート・ジャーナルには
次のような記事もあります。
『「長寿で資金不足」回避するには 平均余命を大幅に上回る長寿は退職後の落とし穴』
まさに現代版「お金の悩み」です。
先進各国では
「入ってくるお金」<「出ていくお金」の状況になりがちです。
それは単純に『生きる時間』が長くなるため。
このような状況を克服するために、
今後は、
〇 60代後半~70代前半も「働く」という人が増えるでしょう。
健康であることのアドバンテージが増します。
〇 若い頃から「倹約」に励む人も増えると思われます。
人の消費性向が保守的になるのがちょっと心配。
〇 少しでもお金を増やすため、資産運用に取り組む人も増えてくるでしょう。
しかし、ここでもうひとつ別の問題が・・。
若い人にとっては「70代」や「80代」は霧の彼方にあるため、人生という尺を実感するのはなかなかに難しいもの。
「入ってくるお金」に注力し、かつ「出ていくお金」を削ることに執着し過ぎてしまうのです。
少しでも、
入ってくるお金 > 出ていくお金 にしようという気持ちはよーく分かります。
が、しかし、
仮に『節約』に励み過ぎ、お金の『運用』を頑張り過ぎ、
出ていくお金(=使うお金)にはあまり興味が湧かなくて、66歳になっても「これをやった!」という実感がイマイチ掴めず、
結果「入ってくるお金」が「出ていくお金」よりずっと大きくなっている。ということが現実になればどうでしょう?
「入ってくるお金」と「出ていくお金」のバランス調整作業なのです。
人の生涯を(少し短めで)90年と取ってみましょう。
1年の長さは?
「4日程度」になります。
たとえば満18歳は?
人生の73日目、3月14日です。
満30歳は・・4月2日。
わたしは今年55歳になるのですが、
満55歳は・・?
1年(365日)でイメージすると8月9日です。
夏?
いや、もう夏の終わりです。
もし、6月30日以前にいるなら、
「入ってくるお金」により注力すべきでしょう。
しかし、7月1日以降、特に既に8月1日以降にいるあなたは、
「出ていくお金」にも傾注し始めるべきでしょう。
なぜなら、あなたのお金は基本、
あなたの生きている間のみで有効であるためです。
あなたのお金も 10月10日(70歳)に居る。ということ。
以下、著名ブロガーたぱぞうさんの、
名言です。
お金は、結局幸せ引換券です。
しかも、死後は持っていけない有効期限付きのものですね。
カテゴリ:100年ライフプラン