個別株の含み損、投資信託の含み益を通算するチャンス(ついでにファンドの1本化も!)
2022年12月16日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
「やらなきゃ。」
「やらなきゃ!」と分かっていても、
なかなか出来ないのが、
リスク資産のスリム化です。
別に今年中にリスク資産をスリム化しなくても、罰せられたり、叱られたりすることはありません。
これをやらないと資産額が自動的に「減点」されるわけでもありません。
こんまりさんの
『お片付け術』を思い出してみても、
多くの荷物を処分して、
自分に必要なモノだけに囲まれている「状態」にするためには、それなりの「きっかけ」が必要と思われます。
今、ここで
思い切ってリスク資産のスリム化をやってもいいのでは?と思えるのは、『損益通算』が使えるためです。
ちょっとリスク資産の『中身』を思い出してみましょう。
投資信託で「含み損」の状態の人は少ないと思います。
個別株のほう。
そろそろ「個別株」を処分したい気持ちはあるのですが、含み損がなくなった状態になるまで待って、「そのとき売りたいなぁ」という願望もあります。
お客様の声。↑
でも、それは4ヶ月後? 2年後ですか? それとも8年後・・?
また、株主優待もあって、慌てず(当面は)持ち続けてもいいかなという、「流れ作業的な心持ち」に、ついついなってしまうのです。
気持ちはよーく分かります。
(が、わたしは、日本独自のカルチャーである「株主優待」は段々と廃れていくと見ています。)
拙著「つみたて投資の終わり方」でも記していますが、
複数にバラバラとある投資信託を、
『1本のインデックスファンド』にまとめることで、あなた自身多くのメリットを享受できます。
(iDeCoやNISAとの整合性も取りやすくなる)
2.結果として資産管理がずいぶんと楽に。
3.やがて訪れる資産の「取り崩し作業」も、至極簡便になる。
でも・・
『含み益』がある投資信託を売るには、
気持ちのハードルが高すぎる! 税金、税金。。
「じゃあ、含み損がある個別株と一緒に売ればどうですか?」というのが今日の提案です。
個別株を、
「損」がある状態で売ることで、投資信託の「益」を圧縮できます。
これが『損益通算』ですね。
ただし「損」があるモノと、
「益」があるモノを併せて売れば合理的だよ。という「きっかけ」だけではまだ不十分で、
『既存のファンド群』を売却して、
『1本のインデックスファンド』にまとめるんだ!という「心定め」が必要なのです。
まとめたいですか?
実践しましょう。
でも、時間があまりありません(^^)
個人の税務のことは、
基本的に1月から12月末までの「1年」が締めです。
「損」がある個別株と、
「益」がある投資信託を『同じ年』に売ることで、
来年、思い切って
「1本のインデックスファンド」にリスク資産を移し始めましょう。
気持ちがうんと楽になりますよ。
カテゴリ:ポートフォリオ運用