遅くとも40代のうちに投資を始めておいたほうがよい理由
2022年12月14日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
投資信託を用いた資産形成の利点は、
『小さく始められること』です。
金額ベースでいえば、
500円とか1000円ベースでファンドは買えます。
ですので、早いうちから
少額でも買っておいたほうが「得」です。
なぜなら、
投資信託を買っているという『経験』が買えるためです。
これはプライスレス・・
また、立川市の中古ワンルームマンションのように、まとまった資金で一括で投資を行う必要もありません。
投資信託なら、投資実行の時期を10年にも15年にも分散させる「つみたて投資」というやり方を採用できます。
仮に55歳から投資を始めるとなると、
「少額」でゆっくりやろう。とか、
「15年単位」くらいで長く積み立てよう。とか、
そういう『余裕』がなかなか生まれにくいです。
なぜなら55歳にもなれば、
どうしても『エンド』、
つまりは
自身の「退職年」を意識しながらの運用になるためです。
仮にリタイアの年が65歳としましょう。
ある程度まとまった金額ベースで積立をしていかないと、『投資元本』は大きく積み上がりません。
以下、一例です。
55歳から63歳までの8年間、
月20万円程度「拡大つみたて」すると、1920万円の投資元本になります。
あなたのリタイア年は65歳ですよ。
その2年前の時点で、
それ以前の8年間のみを掛けて、
1920万円ベースの投資を行っている人。というのは、
なかなかに冒険的な人かもしれません。
また職種、肩書によっては、
55歳あたりが「手取り収入」のピークという人もいるでしょう。
すると、手取り収入が逓減していく中で
リスク資産を積み増していくことになります。
(これも少々冒険的です。)
60歳以降、多くの企業では
『再雇用』という雇用体系になるため、
「手取り収入」は大きく下がらざるを得ません。
(その後も1年ごとに「契約更新」である場合が多い。)
そんな中、
資産運用を始める人は、
例えば退職金の中から1000万円程度『投資』に回そうか・・と、自身の投資を「フロー」ではなく、「ストック」として捉えられる人が案外多いのです。
これは冒険的というか、少々危険です。
ちょっと厳しい言い方になってしまいますが、
ストックベースで
資産は順調に増えていくのではないかという、安易な『希望的観測』が見え隠れするのです。
資産運用はそんなに甘くありません。
紆余曲折があるのは当たり前。
自分にとって思いがけない事(Up or Down、及び双方のランダムな連続)が起こるからこそ、ある程度の『時間』が必要なのです。
そしてその『時間』を生かして、
これだけ長く投資を続けてきた!という「経験値」= 自負が、長く投資を続ける原動力となります。
最初は恐る恐る、
半信半疑の状態なのです。
投資を始めて6ヶ月経ち、1年経ち、
「どうしよう?」
「続けようか、」
「続けて大丈夫だろうか?」と自問自答しながら、
3年が経ち、5年が経ち、結果、投資を続けているわけで。
アメーバみたいな「新たな行為」を、
(別の視点から言いますと、
投資信託の無慈悲な高騰と下落の両方経験するためにも、少なくとも5~7年くらいの「月日」は必要なのです。)
ですから、遅くとも40代のうちに投資を始めておいたほうがよいとわたしは思うのです。
そしてこれは、NightWalkerさんがいつも仰っていますが、
ファンドを積み立てる『資産形成期』という期間が必要なのか?
(第一義は資産を積み上げるため。)
しかし、第二義には、
(資産形成期とは)資産活用期の準備期間(ウォーミングアップ)であるためです。
※資産活用期・・資産を長い時間を掛けて取り崩す期間のこと。
積立投資期とは、
リタイアを経て、
長く取り崩し作業を続ける「準備期間」そのものなのです。
カテゴリ:100年ライフプラン, つみたて投資