自営業者とインデックス投資
2022年12月10日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
2008年、東京に出て来たときに、
自営業者として食べていける自信が全くありませんでした。
例えば港区三田のオフィスは
神戸にいたときに比べ
家賃が3倍以上しました・・(><)
小さなビジネスを長年やっていますと、
『思いがけず』ということばが板に付いてきます。
たとえば、
『思いがけず』・・売り上げが減る。
『思いがけず』・・収入が増える。
『思いがけず』・・○○が、▽▽に転化する。
・・□□の△△が、お客様につながる・・
もう、
『思いがけず』の連続ですw
自分が手塩に掛けている事業ですから、
ていねいな努力を重ねることはもちろん大切。
が、自分の思慮では
「どうにもならないこと」もあります。
インデックス投資も同じです。
できるだけ長く、
同じ気持ちで投資を続けようとしても、
『思いがけず』 損失が、
『思いがけず』 ○○が ▽▽なって・・
『思いがけず』コロナ禍が、戦争が、インフレが・・・
もう、
『思いがけず』の連続ですw
来年上がるか、下がるかさえ、
投資も(事業も)
分からないわけです。
わたしの場合、
インデックス投資を始めたのと自営業者になったのが「ほぼ同時期」だったので、
ビジネスを続けるうえで、
いくつも『投資のキモ』を取り入れてきた気がします。
たとえば、
インデックス投資では
「長期で」
「分散して」
「低コストで」
の『大原則』が繰り返し言われます。
小さなビジネスを行う者にも、
「長期で」
「分散して」
「低コストで」は、
同じように原理原則となるでしょう。
「長期で・・」は、
自営業者にとって
もっとも高いハードルのひとつです。
なぜなら、
短期的に(来月、3ヶ月後)売上を上げて、
ご飯を食べていかないといけないためです。
でも仮に、です。
手っ取り早く『売上』を上げるため、半年くらい先までの「潜在需要」を取り込むことに専念してしまえばどうでしょう?
事業とは
「育成」と「刈り取り」のバランス調整作業です。
潜在需要を育てながら、← ココ、重要。
その中で相応分のみ、
サービス購入をしてもらわないと、自身のマーケットが(長期的に)育っていきません。
これまでも、
そして「今」も、
わたし自身、
事業に対する『投資』を続けているからこそ、
(そこから)新たな潜在需要が芽生えてきて、
来年や再来年の「売上」を上げられるのだと思います。
(過去に何度も、直近の『売上』を優先して、
「こっち」よりも
「あっち」を優先してやろう!という誘惑に駆られました。
長期投資のマインドが
「カン君、ちょっと待ちなさい!」と思いとどまらせてくれたのです(^^)
投資にせよ、事業にせよ、
『長期』で捉えることほど大切なものはないと思います。
次に「分散して」は、
自分のお客様を
「ひとつ」に絞らないということです。
仮に、です。
もしもわたしが、TDKの労働組合の
組合員さまだけを相手に、
FPの仕事をしていればどうでしょう。
安定感は抜群でしょう。
何しろ顧問契約的に、
一定の『収入』が期待できるわけです。
しかし、万が一「契約」を途中で打ち切られれば、わたしの事業はたちまち100から『ゼロ』になります。
上品な言葉ではないですが、
たった一つ(一人)のお客様との関係とは、
ひとつの銘柄を買っているようなものなのです。
取引先を『分散』させることは
ビジネスの鉄則でしょう。
また「低コストで」とは、
無駄に事業を広げ過ぎず
自分の専門に専念することで、
余計なコストを掛けないことを指します。
まあ、この点、
わたしは数々の失敗を繰り返しています(笑)
遥か昔、タウン誌の広告に30万円以上使ったことがありますし、Googleの広告にもそれ以上を費やしてほとんど成果がなかった経験があります。 恥ずかし。
わたし自身、
資産市場に資金を投じるという「投資」を行ってきたからこそ、
ビジネスの現場では、
「むだに動いても、しようがない。」
「潮の目が変わるのを、待つしかない。」
という思考が出来るようになったのだと思います。
『事業』も『投資』も、
努力(=やるべきことはやっているという自負)は8割くらい必要ですが、
あとの2割は諦観する、いや達観するということも、また必要なのだと実感します。
最後に、
インデックス投資は
忙しい自営業者、フリーランスのあなたにとてもマッチしますよ。
(なにしろ「放ったらかし」に出来ますから。
それに、収入の増減に合わせて、つみたて金額を増減しやすいですし。)
そして何より、
インデックス投資の実践は、
『事業』を続けるうえで大切な「レッスン」になり得ると思います。
(全国どちらにお住まいでもご利用いただけます)
カテゴリ:インデックス投資全般