投資家の感情リスク, 経済よもやま話

11月25日時点の米国株式市場は年初からどのくらい下がったのか?

2022年11月29日

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

あなたが全世界株式インデックスに投資を行っても、
外国株式インデックス(先進国株式インデックス)だとしても、

あるいは、
全米株式インデックスや、
S&P500との連動を目指すインデックスファンドを保有していても、

 

アメリカ株式を中心に組み入れている。

 

という事実に変わりはありません。

 

 

 

 

ですので、
米国の株価指数を見ることが、
あなたの投資の成績の『温度計』となります。

 

(為替レートはもちろん在るのですが、
『為替』は理不尽に円高に振れたり、円安に振れたりしますから、為替変動要因は無視して、

シンプルに
米国の『株価指数』なら、
ドル建てベースで見ておいたほうが良さそうです。)

 

 

以下、2022年初めからの、
米国の代表的な3つの株価指数の推移です(11月25日時点)

 

 

 

総括するなら今年は・・・、

 

ナスダック指数、けっこうボロボロ。
ダウ平均、ぜんぜん大丈夫。
S&P500、それなりに調整。

 

と云えるのではないでしょうか。

 

 

相談者さまにも積極的にお伝えしている事ですが、

日々の『値動き』をスマホなどで見続けてしまうと、
逆に「大枠の」「傾向(トレンド)」が見えにくくなってしまいます。

 

枝を観ない。
1本の木に執着しない。

しょっちゅう見ない。

森全体の動きが「大まか」に分かればそれでOK.

 

 

実は、
スマホの資産管理アプリなどは削除してしまったほうが、消費者的にも投資家的にも【健康】になれますw

 

図星ですか!?

 

 

 

 

2022年の初めから11ヶ月間、
オランダにワークアンドライフバランスの研修に行っていた、みたいな心持ちで、上記3つの株価指数の推移を眺めてみると、

 

もっとも保守的な、
もっとも生活密着型の「ダウ平均」があまり下がっていない。という特徴があります。

 

これは、
アメリカ経済の足腰が意外に強いという証拠でしょう。

 

逆説すれば、2021年の熱狂相場の中でも
「ダウ平均」がもっとも地に足のついた展開だったと云えます。

過度な心配は要りません・・。

 

 

今年は年初からずっと、
もっと下がると思ったら、
不意に持ち直して、

(持ち直したら持ち直したで、)
このまま回復だ!と思っていたら、

また、下げに下げて・・

という繰り返しでした。

 

 

上記は直近1年の「S&P500」の推移です。

 

これは紛れもなく、
日々の『値動き』を追いかける「あなた」がいちばん消耗するパターンです。

 

 

 

フム。

 

だったら、
腹を据えて
他に夢中なことを作って、

市場(マーケット)とは、衣(ころも)替えで、半年に一度手に取る『防虫剤』くらいの感覚で付き合い続けたほうがよさそうです。

 

 

 

これ、ホントです。

 

 

米国では12月の第2週頃になれば、クリスマス休暇で市場は閑散とし、あと2、3週間ではよほどのことがない限り、大きな調整はないと思われます。

 

ただし、

この1ヶ月ほどの市場の「戻り」が、
壮大なるベアマーケット(下落相場)の中での一時的な戻りなのか、

米国のリセッションを織り込んで、
(かつインフレのピークアウトも踏まえて)

新たな株価上昇への序曲となっているのか・・、

それは誰にも分かりません。

 

低迷相場というトンネルの長さが
「いったいどれくらいなのか、」

それが分かるのは2023年のマーケットになりそうです。

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