『純資産残高』上位20本の投資信託を見ると、インデックスファンドなんてまだまだ「知る人ぞ知る」金融商品なんだと分かります
2022年11月27日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
先週のカウンセリング内でのお話です。
相談者さまが真顔で、
カンさん。
みんながみんな
『インデックスファンド』が良いと言って、
みんながみんな
『インデックスファンド』を買っているのを聞くと、
なんだか怪しくなってしまうんです。
と仰っていました。
フム・・。なるほど。
お客様の中では、
投資する人がことごとく『インデックスファンド』を選んでいるようなイメージが醸成されてしまっているのでは・・。
・ある媒体(SNS等)の中で、
・ある方面の情報を積み重ねて見ていくと、
・ある方面の情報だけが次々と強化されてしまい、
例えば、
投資家はみなインデックスファンドを買っているという「ひとつの像」が形作られてしまいます。
でも、安心してください。
『インデックスファンド』を保有している人はまだまだ(まだ)マイナーです。
そもそも、
あなたが住んでいる町内で
280人くらいの人が住んでいるとすると、
投資をしている人より、
投資をしていない人が圧倒的に多いはずです。
次に、投資をしている人。
投資をしている人の中でも、
『個別株』をしている人のほうが
『投資信託』を保有する人よりも未だ多いはず。
(高齢になればなるほど上記の傾向は顕著でしょう。)
次に、投資信託を持っている人です。
まだまだアクティブ型の投資信託を保有する人が、インデックス型のファンドを保有する人よりうんと多いはずです。
それが証拠に、
日本で設定されている公募の投資信託を、
『純資産残高』が大きい順に並べてみると、
画像元:投信資料館
まだまだアクティブファンドのほうが多いのです。
なんと15ファンドがアクティブ型の投資信託です。
いまだに有店舗の銀行や証券会社で
購入時手数料も支払って継続コストが高いファンドを買う人はとても多いです。
わたしが日頃例に挙げている、
eMAXS Slim 全世界株式(オール・カントリー)や、
楽天・インデックス・バランス・ファンドなどの、
低コストのインデックス型の投資信託なんて、
まだまだ、
「知る人ぞ知る」という商品でしょう。
ところが、ひとつ興味深い傾向があります。
地元の銀行で購入した
コストが高い投資信託であろうと、
純資産残高ランキングで上位に入るアクティブ型のファンドであろうと、
多くは(日本ではなく)
海外の資産に投資を行う投資信託になってきています。
画像元:投信資料館
この傾向は今後、ますます顕著になっていくでしょう。
カテゴリ:インデックス投資全般, 投資信託あれこれ