「たわらノーロード 全世界株式」が生きる道
2022年9月28日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の陰に隠れてしまいがちですが、
「たわらノーロード 全世界株式」って、Slim オール・カントリーと『瓜二つ』なのです。
連動を目指す指数(MSCI ACWI)も同じ。
マザーファンド形式で、
『3つのマザーファンド』
日本株式インデックス・外国株式インデックス・新興国株式インデックスを組み合わせる、という型もまったく同じ。
(実は、
MSCIジャパンとの連動を目指す『日本株式マザーファンド』を新たに立ち上げた点も同じなのです。)
「たわら全世界株式」は19年7月、
「オール・カントリー」は18年10月の運用開始。
しかし『純資産額』の違いは大きく、
6433億円強
29億円弱 となっています。
いっぽう『運用管理費用』は?
年率0.1144%(税込)
年率0.132%(税込)です。
ココの違いも地味ですが大きいですね。
では、
「たわら全世界株式」に生きる道はないのでしょうか?
「あります。」
「たわらノーロード 全世界株式」は、
『確定拠出年金』というマーケットで資産額を増やしていくべきと考えます。
たとえばiDeCoです。
イデコという箱の中では
そもそも『全世界株式インデックス』という投資カテゴリーがまだまだマイナーです。
長年イデコをやっている人でも、
このような投資対象がiDeCo内で存在するのを知らない人のほうが多いのでは。
なので、『チャンス』があるわけです。
試しに
「たわらノーロード 全世界株式」を運用するアセットマネジメントOneのグループ会社である、「みずほ銀行」のiDeCo商品ラインナップを見てみましょう。
予想通り、
「全世界株式インデックス」は見当たりませんw
なので、『チャンス』なのです。
(ついでに言えば、
みずほ銀行の「つみたてNISA(商品ラインナップ)」の中にも『全世界株式インデックス』は見当たりません。)
次に、
企業型の確定拠出年金のマーケットです。
こちらはもっと巨大です。
アセットマネジメントOneのグループ会社のみずほ銀行は、主要な運営管理機関(企業型DCにおける窓口の金融機関)のひとつです。
企業型DC導入先の企業の担当者にも進言してもらうことで、
新たな投資対象を
企業型DC内に品揃えすることは、
(企業型の確定拠出年金では、
わたくしが知る限り「全世界株式インデックス」という投資対象はほとんど存在していません。)
なので、『チャンス』なのです。
また「たわら全世界株式」の
年率0.132%(税込)という超低コストさは、
長年ぬるま湯に浸かってきた、
企業型DCの商品供給体制に、
良い意味で刺激を与えると思われます。
なにせ来月(10月)からは、
企業型DC加入者も
原則「イデコ」に加入できるようになるのです。
「えっ、外国債券(先進国債券)インデックスファンドで、こんなに手数料が低いものがあるんだ!」
白日の下に晒されることになります。
加えて、
つみたてNISAや特定口座で
別途つみたて投資を行っている
企業型DCの加入者も増加の一途を辿っているはず。
『低コスト化の波』と『投資対象の拡充』に、
「たわらノーロード 全世界株式」は貢献できるとわたしは思います。
がんばれ!
カテゴリ:確定拠出年金(iDeCo・企業型)