地方銀行の投資信託一覧で「つみたてNISA」とタブが出てきたら要注意!
2022年9月23日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
あなたがネット証券で
投資信託の『検索』をするとします。
たとえば、
ABC世界分散ファンド
『ノーロード』
と、画面上に出てくれば、
これはノーロードのファンドなんだと分かりますね。
では、次の画面はどうでしょう?
ABC世界分散ファンド
『ノーロード』『つみたてNISA』
これだと、
「ああ、ノーロードで
しかも「つみたてNISA」にも登録されているファンドなんだ」
「じゃあこのネット証券では
つみたてNISAでも買えるんだ。」
と、理解しませんか?
このネット証券では
ABC世界分散ファンドは、
〇 つみたてNISAでも買える。ということになります。
(そうですよね?)
ところが
ある地方銀行の投資信託一覧を見て、
「あれ?
これってワタシの常識が通じない?」と感じてしまったのです。
『具体例』を挙げてみましょう。
関西みらい銀行の投資信託を画面を開いて、
「インデックス型」と検索すると、
以下のようにファンド一覧が出てきます。
画像元:関西みらい銀行
「つみたてバランスファンド」にご注目ください。
さっきと同じように
『ノーロード』『つみたてNISA』のタブが出ています。
以下、もう一つの具体例を。
「静岡中央銀行」の投資信託ページで
「バランス」と検索すると、
以下のような一覧が出ました。
画像元:静岡中央銀行
「iFree 8資産バランス」に注目しましょう。
『バランス』『つみたてNISA』とタブが出ています。
いずれの場合も、
このファンドは特定口座でも買えるし、つみたてNISAでも買えるんだ!」
と解しますよね?
ところが、違うのです。
上記例でいえば、
「つみたてバランスファド」も
「iFree 8資産バランス」も、
実は『つみたてNISA』専用ファンド になります。
あれ?
もし仮につみたてNISA専用なら、
『つみたてNISA専用』と、きちんとタブを作って欲しいものです。
地方銀行の投資信託担当者の感覚がズレていると言わざるを得ません。
潜在顧客は元来、
あっちにこっちにゆらゆら気持ちが揺れるものです。
(正直、消費者は『浮気性』の特性を持つわけで・・)
例えば、
ABC世界分散ファンド
『ノーロード』『つみたてNISA』
というタブの注記として、
当ファンドは、
課税口座(特定口座)だけでなく、
つみたてNISAでもご購入いただけます!
と表明してくれれば、
潜在ユーザーは、
「つみたてNISAのみで積み立てるつもりだったけど、余裕資金もあるし、特定口座でもある程度積み立てておこうか・・」という気持ちになるかもしれません。
(どんな分野でも、)
神は細部に宿るのです。
カテゴリ:NISA活用法