インデックス投資全般, 指数のお話

『全世界株式インデックス(除くアメリカ)』で日本は組入れ1位。でも上位10銘柄に入っているのはトヨタだけ

2022年9月7日

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

ちょっとマニアックな質問です。
『全世界株式インデックス』はそこそこ有名ですが、

そこから「アメリカ株式」を除いたモノってご存じですか?

 

例えば、
FTSEグローバル・オールキャップ指数(除くアメリカ)がそれに当てはまります。
FTSE Global All Cap ex US Index

 

 

要は、
米国株式を除いた『全世界株式インデックス』なのですが、

 

当該指数の
組み入れ国「第一位」はどこでしょう?

 

日本です!

 

 

 

画像元:Vanguard Total International Stock ETF

 

ところが、です。

 

組み入れ上位10銘柄を見ると、
日本株式では『トヨタ』がランクインしているのみなのです。

 

 

 

画像元:楽天投信投資顧問

(FTSEグローバル・オールキャップ指数(除く米国)との連動を目指す「バンガード・トータル・インターナショナル・ストックETFより」

 

 

これっていったい何を意味するのか?

 

規模がそこそこ大きな上場企業は多数存在するが、
グローバル企業として
世界に伍する会社はもはや数えるほどである・・。

という事実。

 

世界から見た
日本企業の「立ち位置」が大きく変容しているわけです。

 

 

では、裾野のほうは広いのでしょうか?

 

はい。

 

こちらのほうは、
中小型の、
さまざまな業種の日本企業が
FTSEグローバル・オールキャップ指数(除くアメリカ)に広く組み入れられています。

 

その証拠に
同指数に採用されている
日本の「企業数」は『1395社』に上ります。

 

 

 

画像元:FTSE Russell Factsheet

 

いっぽう、他国の状況を調べてみると・・。

指数ベースで組み入れ比率が「8.76%」である中国の、
FTSEグローバル・オールキャップ指数(除くアメリカ)に採用されている「企業数」は?

 

ナント「1658社」もありました。

「えっ!?」

 

 

 

画像元:FTSE Russell Factsheet

 

組み入れ比率「7.8%」のカナダが、
「182社」の企業数であるのと対照的です。

 

 

そして今回、いちばん驚いたのは、

FTSEグローバル・オールキャップ指数(除くアメリカ)との連動を目指す「バンガード・トータル・インターナショナル・ストックETF(VXUS)に占める、

『新興国株式』の比率です。

25%を超えてきています。

 

 

 

画像元:Vanguard Total International Stock ETF

 

今後も株式の勢力図は刻々と変わっていくわけです。

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