インデックス投資全般, 金融機関にモノ申す

インデックスファンド(ETF)は投資家本位で作られた金融商品です

2022年8月7日

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

まあ、いろいろな世界がありますね。

携帯電話もあれば、
俳句の世界もあります。

住宅業界があれば、
登山靴のマーケットもあります。

 

どんな分野であっても、
その『業界』がある程度大きくなれば、

必ず「ゲームチェンジャー」
これまでの秩序をひっくり返すような、斬新なコンセプトを持った商品(または人)が突如登場したりするものです。

 

 

 

携帯電話では
iPhone がそうでした。

俳句においては
正岡子規がそうでしょう。

 

翻って投資信託(広く資産運用)の世界では、

長らくいろいろな事を、
投資家(消費者)から見えにくくして「商品」が作られてきた経緯があります。

 

 

たとえば、
こんな投資信託。

 

 

 

ハイリスクで、
しくみが複雑で、
おまけに高い手数料が課される典型的な商品です。

 

昔「ダイヤモンドオンライン」で、
上記ファンドを分析した記事がありました。

こちらの記事から引用した図表がこちら。

 

 

 

 

・・頑張るところ、他にあるやろ?(関西弁)

 

 

(残念ながら)過去、
多くの投資信託に共通だったのは、

「新しいファンド」と云いながら、
『売り手側』を向いた金融商品だった点です。

 

つまり、

 

・いかに投資家からリスクを見えにくくするか
・いかに投資家からレバレッジを見えにくくするか
・いかに投資家からコストを見えにくくするか

 

 

そういうことに腐心する(頑張るところが違うでしょ!)
長い歴史を有してきたのです。

 

 

この、殻を破ったのが
インデックスファンドでありETFです。

 

 

 

 

インデックスファンド(ETF)は、
投資家本位で作られた金融プロダクトです。

 

あなた(消費者)の側から、

 

・リスクが見えやすく、
・ファンドの中身(構造)が分かりやすく、
・コストを出来るだけ低くする、

 

という『立場の転換』を行った初めての金融商品と云えるでしょう。

 

これってスゴイこと。

 

資産運用業界では、

下の図表にもある通り、

 

 

いかにヒトや会社を介在させ、
いかにしくみを複雑にして、
いかに手数料(コミッション)を得る機会を増やすか・・、

 

このことにずっと心を配ってきたわけです。← 皮肉です。

 

だいたい、
コストを出来るだけ低くするというのは、

業界側の『取り分』が(それだけ)少なくなるということ。

 

 

 

 

それでも、

投資家(消費者)の利益を第一に考えればこそ、

多くの人に支持される金融商品になるはず・・・
→ 結果として我々の実入りも多くなるはずだ・・・という、

他の業界では当たり前の『営業姿勢』が段々と広まってきたわけです。

 

ひと言だけ、いいですか?

今、私たちは
(資産運用的には)素晴らしい時代にいるのです(^^)

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