NISA活用法

つみたてNISAの「ボーナス設定」と「増額設定」は何がどう違う?

2022年8月1日

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

先々月からつみたてNISAに興味を持ち始めた「あなた」

年に『40万円』の限度額があるのはご存じですね。

 

もう8月になったので、
「今年は40万円の枠を使い切ることは出来ないのか。。」

 

いや、できます!

 

 

 

つみたてNISAは
現時点では制度の『終了年』が決まっていますから(2061年)、

 

手元のお金に余裕があるなら、
かつ長期投資を貫けるなら、

積立の『枠』はなるだけ有効利用したほうが良さそうです。

 

仮にめでたく8月中に
「つみたてNISA」の口座開設ができたとしましょう。

毎月の拠出の限度額は「33,333円」までと決まっています。

 

ここではキリのいい数字で
「3万円」としますが、

9月 10月 11月 12月・・と

 

毎月「3万円」を積み立てても、
計12万円のみで、

28万円、枠が残ってしまいます。

 

さあ、ここからです。

 

ネット証券で「つみたてNISA」を開設すれば、

年2回まで
好きな月に「ボーナス設定」が出来ます。

 

<具体例>
9月 10月 11月 12月
3万 3万  3万  3万 ← 通常つみたて
(12万)  ( 12万) ← ボーナス設定

 

便利ですよね。

 

 

 

 

ただし注意点もあります。

『クレジットカード決済』では上記の「ボーナス設定」は出来ません。

 

ですので、クレカ積立を希望するなら、

 

<具体例>
9月 10月 11月 12月
3万 3万  3万  3万 ←クレカ積立(決済)可
(12万)  ( 12万) ← 現金決済

 

となることには注意が必要でしょう。

 

 

いずれにしても、
上記はあくまで今年だけのイレギュラーな入金方法です。

来年からは
毎月上限「33,333円」までのシンプルな積立投資でOKです。

 

あっ、もうひとつ、
申し忘れていました。

 

 

 

 

楽天証券で「つみたてNISA口座」を開設した場合、
上記のように『ボーナス設定』にしてもよいのですが、

 

『ボーナス設定』って、
一度設定すると
翌年以降も「しくみ」が引き継がれてしまいます。(あとから自分で解除は出来るのですよ)

 

楽天証券ではこのあたりの細かな不便さに、
わりと丁寧に対応してくれているのです。

 

どういうことか?

 

実は「ボーナス設定」のほかに、
『増額設定』というしくみも用意してくれているのです。

 

 

ボーナス設定は「継続させる前提」の設定ですが、

増額設定は
「今年一回限りの設定」なのです。

 

 

 

画像元:楽天証券Q&A
つみたてNISAの増額設定とはなんですか?

 

 

さらに楽天証券の
つみたてNISAご注文の流れという「デモ画面」を見てみましょう。

 

 

 

画像元:楽天証券「つみたてNISAご注文の流れ

 

少し見にくいのですが、上記図表、
『年間積立プラン』のところを見ると、

 

年の途中で
つみたてNISAを始めた場合も、

「こんなふうにすれば、年間40万円の拠出枠を目一杯使えますよ。」と、掛金の数字(増額金額)を提示してくれています。

 

 

わざわざ画面上で、
「今年のNISA枠余りを増額で使い切りませんか?」と勧めてくれているのです。

 

 

結論からいえば、
もしあなたが楽天証券でこれから「つみたてNISA」をスタートさせるなら、

ボーナス設定ではなく、
『増額設定』をお勧めします。(ただし増額設定もクレカ決済は不可)

 

 

誤解がないように申し上げると、SBI証券でもマネックス証券でも、つみたてNISAの「ボーナス設定」は問題なく出来るのですよ。

ただ「つみたてNISA」の1年目に、過不足なく40万円の枠を使い切りたいという、『一時的な顧客のニーズ』に対しては、楽天証券が最も細かく応えているとわたしは感じました。

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