その資産状況「劇的ビフォーアフター」!
2022年7月27日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
あまりありませんよね。
それ以上にないのが・・?
「他人の資産状況」を見る機会です。
いかに近しい友人でも、
「で、トータル資産の中身はどうなっているの?」って、根掘り葉掘り聞いたりはしません・・。
(そういった意味で、)
わたしの仕事は特殊だと思います。
実は長年お付き合いがあるお客様、
橋本さん(仮名)に、
次のようなお願いをしてみました。
「もしお差し支えなければ、
橋本さんのご資産状況を
『ビフォーアフター的』に
ブログ上でお見せしたいのですが・・。」
〇 ビフォーとは9年近く前、
橋本さんにはじめて個別カウンセリングを受けていただいた際の「ご資産状況」。
〇 アフターは、現在の「ご資産状況」です。
橋本さんからご快諾をいただき、
ここに『資産状況ビフォーアフター』!を掲載させていただきます。
2 普通預金(ゆうちょ) ¥820,000
3 定期預金(みずほ) ¥2,700,000
ザ・ファンド@マネックス ¥1,538,124
SMTグローバル株式インデックス・オープン
¥1,113,391
¥208,991
SBI資産設計オープン(資産成長型)
¥374,209
6 外貨保険(米ドル・アリコ)¥1,500,000
7 外貨保険(豪ドル・プルデンシャル)¥3,000,000
8 外貨MMF(米ドル) ¥610,000 (負債はなし。)
2 定期預金(みずほ) ¥2,000,000
3 個人向け国債10年物(SBI証券)¥3,100,000
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)¥20,799,538
(うち、¥1,430,677はつみたてNISA経由。)
また「冷蔵庫」に戻ります。
他人の冷蔵庫を覗いてみると、
自分とは違うモノが入っている、
自分が知らない食品を持っている人がいて、
「えー、知らなかったよぉ!」と驚くこともあるでしょう。
同様に、自分が知らない金融商品を持っている人がいて、
それも「たくさんの種類」を持っている姿を見ると、ついつい、
「えーっ、ワタシもこの人みたいにバラエティ豊かに商品を持ってたほうがイイのかなあ」と、思ってしまいがち。
でも冷蔵庫の中身と、資産状況の中身って本質的に違うのです。
金融商品の場合、
さまざまなタイプの商品を、多数持っておくことが「分散」と思われがちですが、
そうではなく、深化した分散を施す低コストのバランスファンドを一つ保有しておけば、広範なリスク分散はなんなく出来てしまうものなのです。←ココ、重要。
上記の橋本さん(仮名)の例も、
ただ単にご資産状況を
「整理整頓」されたわけではありません。
どちらかというと橋本さんは
『思考の転換』をされたのだと思います。
それは、
「足し算」で積み重ねてきた資産管理を
「引き算」でよし!と開き直るということ。
<資産のスリム化で大切なことは?>
〇 今現在だけでなく、10年後をイメージして
〇 ベストを求めず、最大公約数的にベターを捉えればOKと割り切る
橋本さんの場合、お金を増やすというニーズに対して、
保険という道具を除外し、投資信託に絞ったのは賢明でしょう。
そして
将来の資産『取り崩し』も考慮して、
投資信託を持つ型(かた)を、
「ファンドの組み合わせ」から「バランス型ファンド」に変更しました。
もちろん、7年、8年、10年くらい後に、
また「ご資産状況」を見直す時期が来るかもしれません。
あるいは「来ないかもしれません。」
それ位のおおらかな心持ちが必要なのです・・個人の資産管理って。