在米インド人のタクシー運転手の話を思い出して、沖縄に経済特区を作るべきと思った件
2022年6月27日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
「未来は現在の延長上にあるか?」と聞かれれば、
NOと答えます。
『未来』はときに跳躍して、
突然あなたの前に現れたりします。
「えっ、こんなことになるなんて・・聞いてないよ!」
でも、
それが未来の本質なのです。
現在とはまったく違う地点に
あれよあれよという間に辿り着くチカラを秘めているからこそ、
私たちはそれを『未来』と呼ぶわけで。
「未来」は私たちを魅了しますが、
『変化』の規模の予想と、
実際に起こった『変化』の大きさとの「ギャップ」に、私たちはしばしば (><)(><) 悩まされます。
この『ギャップの大きさ』こそが、
例えば株式市場の上昇率に反映したりもします。
そんな『変化』の大きさに戸惑った、あるタクシー運転手さんをご紹介しましょう。
そのインド人のタクシー運転手に出会ったのは、
11年前(2011年)、
わたしがサンフランシスコに行ったときでした。
彼はソフトウェアの会社に10年近く勤めていて、
レイオフされ、
次の就職先が決まるまで、
とりあえず「タクシー」やってるんだ、
みたいなことを言っていました。
叔父がインドにいるんだけど、
最近クルマ修理の商売を始めたみたいなんだ。
なんか、すごく儲かってるみたいでさ。
彼自身は幼いとき、両親とともにアメリカにやって来たそうです。
※インド人の運転手は年の頃35、36歳に見えたので、
仮に彼が5歳の時にアメリカに来ていれば、
それは1981年頃の話になります。
そもそも彼の家族が
なぜインドを出たかというと、
そこに居ても、
未来の可能性が限られると思ったからで、
(1981年当時のインドはまさにそうだったのかも。)
ところが、
今自分の国(インド)が、
経済成長に湧いている。
インド人の運転手は、
俺、インドに帰ったほうがいいのかなあ・・
と少し頼りなさそうに呟いていました。
『変化』の大きさとその方向性を(前もって)読み解くことは難しいです。
(もし読み切れたら、億万長者になれますw)
たとえば「全世界株式インデックス」という物差しを、
そのまま33年前、
1989年に当てはめることが出来たなら、
―MSCIのオール・カントリー・ワールド・インデックスのことです―
なんと当時の
組み入れ国「1位」は
日本 だったわけです。・・。
これは過去の話)
そしてもちろん、
「全世界株式インデックス」の中で、
インドという国の占める割合が、
フランスやオランダやドイツを超える日が「やがて」やって来るのでしょう。
これは未来の話)
中国、インドに関しては、
発展途上だった国が
驚異的な経済発展を続けているという印象がありますが、
それは『歴史の読み違い』です。
中国、インドに関しては、
世界経済でそれなりのプレゼンスを占めるようになった昨今は(あくまで)、
500年ぶりの『復活』なのです。
下記図表をご覧ください。
上記は2000年あまりに及ぶ
世界の主要国の『GDP比率の推移』なのですが、
2000年前、インドのGDPは世界最大だった模様です・・。
18世紀ごろまで
文字通り世界の二大「大国」だったわけです。
歴史は韻を踏むと云いますが、
今小学生のお子さんが働き盛りになる頃には、
世界の中心がアジア(東アジア・東南アジア)に移行している可能性が高く、
日本は早急に沖縄に「経済特区」を創設して、
<沖縄を中心とした 東アジア「逆さ」歴史地図>
今後、沸騰するであろうアジアの経済成長を取り込む「戦略」を持つべきではないでしょうか。
大きな果実を得るためには「正しい場所」かつ「正しい姿勢」で構える必要があるのです。
カテゴリ:世界投資的紀行