「2人に1人が『がん』になる時代だから、がん保険に入っておこう」っておかしくないですか?
2022年6月24日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
健康って大切です。
わたしも『がん』になるのは怖いです。
現に「2人に1人が『がん』になる時代!」という言葉はそこかしこで聞かれますよね?
「フム、その通りだ!」
いや・・
わたしはちょっと違うと思います。
「えっ、なんで??」と思われる人は、
後田亨さんの
『「保険のプロ」が生命保険に入らないもっともな理由』をご一読されることをお勧めします。
「2人に1人ががんになる時代」ということは?
『がん』という病気はもはや特別なものではなく、
私たちの日常に普通に潜むものなのです。
後田さんも著書で書かれていますが、
決して「300人に1人ががんになる時代」ではない。←ココ、重要。
以下「ヘンな例え話」をお許しください。
たとえば仮に
2人に1人が
『交通事故』に遭う時代がやって来たとして、
「なので自動車保険に入っておこう!」ってなりますか?
これは『保険』として成り立つのでしょうか?
・・成り立ちません。
起こってしまった場合の経済的損失が大きいから、
皆で掛け金を持ち寄って「万一」の事態に備えておこう。
これが保険のしくみです。
起こる確率がけっこう高くなっているのに
無理して「保険」として成り立たせようとしたら、一体どんなことが起こるでしょうか?
『がん保険』のことですよ!
〇 私たちが支払う保険料がうんと高くなる はずです。
ポピュラーになればなるほど「保険」というしくみに載せにくくなるわけです。
伝わっていますか?)
後田さんは
著書の中でこうおっしゃっています。
「そうなるともはや“万が一の状況”ではなく、
“想定内の出来事”と考えるべきなのでは?
保険でお金を備える必要はなくなりますよね」。
まさにその通り!
念のために申し添えますと、
書籍『「保険のプロ」が生命保険に入らないもっともな理由』は、別に保険を全否定しているわけではありません。
たとえば、
小さいお子さんがいて、
家族の大黒柱が(資産がほとんどない状態で)急に亡くなってしまう・・。
これは、
〇 起こる確率は低いけれど、
起こってしまった場合の経済的損失がとても大きくなる事例に他なりません。
ココは「生命保険」の出番なのです。
『死亡保障』を買っておきましょう!となります)
日本の人口は世界の2%未満なのに、
世界の保険料の13%以上を払っています。
画像元: MS&ADホールディングス
過剰な保険信仰を修正して、
その保険料をピュアに貯蓄に回したり、積立投資に回したほうが、日本人のお金のあり様は健全化するとわたしは思います。
カテゴリ:100年ライフプラン, お金の摩訶不思議