毎月の配分比率を変えようとしていませんか?
2022年6月18日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
急落が続く局面は、
自分がどの程度のリスクを許容できるかを知るチャンスでもあります。
今、このような ↓ 心境になっていませんか?
自分に合っているかどうかを知るには、
SBI証券の特定口座でも
楽天証券のiDeCoでもいいのですが、
これまで
「先進国株式インデックス」60%
「先進国債券インデックス」40% で
つみたて投資をしてきた人が、
株式市場の急落に遭って
どうも気持ちが落ち着かなくなり、
「先進国株式インデックス」20%
「先進国債券インデックス」80%
のように、
毎月の『配分比率』を変えたくなりました。
変更したくなる気持ちは分かります。
が、
上記の変更はもしかすると
『ある投資対象』が下がったから、
⇒ そのつみたての割合を減らすという、
「後追い行動」になっているかもしれません。
「先進国株式インデックス」20%
「先進国債券インデックス」80% への変更は、
20/80 が
「自分のリスク耐性に合った配分比率だ!」と感じているわけではなく、
自分の感情に半ば後押しされて、一時的な気持ちで、
カウンセリング業務の中で思うこと。
それは・・、
毎月のつみたての
『掛金比率』を都度変更することで、
ちょっと深呼吸してみましょう。
(まずは、)
「先進国株式インデックス」60%
「先進国債券インデックス」40% の比率そのものが、
自分が許せるリスクの範囲内かを再確認するべきでしょう。
「頑張る必要はないのですよ。」
やっぱ正直、無理があったよなぁ。と
謙虚にリスクを取り過ぎていたことを認められるなら、
「先進国株式インデックス」50%
「先進国債券インデックス」50% とか、
「先進国株式インデックス」40%
「先進国債券インデックス」60% に、
掛金の「配分比率」を変えて、
かつ、
まとまったご資産ベースでも「資産配分」を変更してよいわけです。
仮に、です。
毎月のつみたてにおいて、
「先進国株式インデックス」60%
「先進国債券インデックス」40% という配分比率が
『OK、大丈夫』と思えるのなら、
⇒ 毎月の配分比率はそのまま = Fixed(固定)なのです。
次にあなたが見るべきは、
2つのファンドで積み上がった
今の『ご資産ベース』(ストック)でしょう。
仮に今、運用資産額が690万円くらいになっていて ← もちろん減っています
株式が急落したために、
「先進国株式インデックス」331万円(48%)
「先進国債券インデックス」359万円(52%)
みたいな『バランス』になっているとします。
目標の資産配分から、ズレが生じていますね?
「先進国債券インデックス」276万円(40%)
株式が大きく下落したから、
掛金の「配分比率」を思い切って変えてみよう、
例えば、
毎月の配分比率を
「先進国株式インデックス」80%
「先進国債券インデックス」20% みたいにしよう!
という、
そのお気持ちは分かるのですが、
あくまで「まとまったお金(ご資産ベース)」の、
「先進国債券インデックス」の割合です。←ココ重要!
毎月の掛金の「配分比率」を、
「先進国株式インデックス」80%
「先進国債券インデックス」20% に変更しよう!
と安易に配分比率を変えてしまうと、
また次に『大きな変化』が起きれば、また「配分比率」を変えたくなるかもしれません。
それが『クセ』になってしまう可能性大なのです。
それに(実は)、
運用資産がすでに690万円もあれば、
毎月の掛金の「配分比率」を大きく変えても、
ご資産ベースの「資産割合」は
すぐには変わりません。
あなたの資産の性格は、
ストックベース(まとまったお金ベース)で決まるのです。
まとまった資産ベースで
本来のポートフォリオからズレが起こっていたら、
まとまった資産ベースで
元の割合に戻す作業 =『リ・バランス』が必要。
毎月の配分比率は・変えない。
これが個人の資産管理の要諦であり、
一貫して同じリスク量を負う秘訣なのです。