投資は知能の戦いではなく、感情との戦いです
2022年6月17日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
株式市場の下落は
「機会」でしかありません。
どんな機会かというと、
「自分」を知る機会です。
あなたは本当に長期投資を志して、つみたてを続けてきましたか?
昨年のように
市場がどんどん上昇する時に
「つみたて投資」を続けるのは簡単です。
しかし、です。
もし今回の市場の調整が中期的(3~4年)になり、
例えば仮に、
ここからさらに
市場平均が「20%」も下げ続けたような場合にも、
あなたは「つみたて投資」を続けられますか?
(もしも)NOなら・・
長期投資を志したつもりでも、
実のところ(気持ちの中では)
あなたの時間軸は短期であり、
投資そのものを安易に捉えられていたのかもしれません・・。
ちょっときつい言い方ですみません
「こんなはずじゃなかった。」
そのお気持ちは分かります。
来週にもつみたて投資から撤退して、
マーケットとサヨナラするのも一つの考え方です。
これは名誉ある撤退です。
先ほど、
万が一
ここからさらに
市場平均が「20%」も下げ続けたような場合に、
と述べましたが、
無理して市場に居続け、
市場平均が「20%」下げたときに、
投げ売ってしまうよりは、
気持ち的にも経済的にもラクなのかもしれません。
・・それをわたしは否定しません・・
が、
しかしです。
せっかくひとつの事(つみたて投資)を続けてこられたわけです。
『自分をうまく騙す』というのも一考でしょう。
今月からの自分は
まさに今から、「ゼロ」から積み立てる人と思えば、
あなたが買っていくのは
「ファンド価格」ではなく
純粋に「ファンドの量(口数)」です。
毎月5万円のつみたてなら、
毎月純粋に
「買った口数」だけをチェック(あるいは記録)していきましょう。
投資信託の価格は関係ありません。
大きな貯金箱の中に
毎月毎月「口数(量)」を貯めていくのです。
突然ですが、
あなたは友人と映画を観に来ました。
小さな子供が主人公で、
大事にしていた動物(ペット)と再会する物語で、
いわゆる「感動系(涙!)映画」なのですが、
いちばん盛り上がってくる場面で、
映画館の中では
涙ぐむ人が続出しますが、
あなたはそういう人たちを(ポップコーンを食べながら)「へえ~」と冷めた目で観察しています。
これが 積立投資家 です。
連日「市場の下落」が報じられ、
時価総額が○○兆円失われたみたいに言われ、
うわぁ~世の中タイヘンだ、と9割の人が慄いているときに、
ヤバそう、たしかに(ちょっと)怖いけど・・
でも市場の暴落って
何が・どうなっていくのだろう・・
カン・チュンドという人は、
市場がクラッシュすることで、
はじめて「バーゲンセール」になるって言っているけど、
あれはどういうことなんだろう?
『口数』を稼ぐっていうけど、
一体どんなふうに投資の成績に影響するのだろうか・・と、
恐怖よりも好奇心が勝って、
その「先」を見たいがために、
ハラハラはするだろうけど、
まあ10年はやるって決めたから、
(つみたて)止めないでおこうとある意味単純に思える人は、
つみたて投資が続けられるはずです。
頑張り過ぎないこと。
これは投資に限りませんが、
人間は「ひとつの事象」に対して、
土壇場になった時にはじめて
「それ」をどう思っているかが分かるものです。
ここまでお読みいただくとお分かりの通り、
投資は知能の戦いではなく、己の感情との戦いなのです。
数字に強くて、
— カン・チュンド@インデックス投資アドバイザー🙋♂️ (@4649kang) May 27, 2022
多方面の情報に精通している、
決断力に長けた人が、
必ずしも投資で結果を残すわけではないところが、投資の面白いところです😊
カテゴリ:投資家の感情リスク