投資家の感情リスク

長期投資は 7:3の世界

2022年6月14日

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

長期投資は
7:3の世界だと思います。

 

7割の良い年と、3割の悪い年です。

 

これらが不規則に訪れます。

 

 

もしもあなたの人生で、

7割「喜び・楽しい」
3割「悲しみ・つらい」だったら、

ちょっと微妙かもしれませんが、
投資の世界は所詮「お金の世界」です。

 

「7割ぐらいは「よい年」なのだ!」というのは、投資家が自身に言い聞かせてよい慣用句といえます。

 

 

 

しかし、です。

(ここからが実務なのですが、)

 

往々にして
7割のよい年の「最良の1年」のあとに、
3割の悪い年の「最悪の1年」がやってきたりします。

『今年』がその年になる可能性が出てきました。

 

市場における「アップ」と「ダウン」は
私たちの思惑を超えたところで
劇的に展開されるため、

心臓に(あまり)よくありません。。。

 

 

 

2021年の、
光り輝いていた時に、
―と言ってもつい先日の話なのですが、―

もっと投資すべきかな、
「もっとお金を入れたいな・・」と思っていた自分と、

 

今まさに低迷相場が本格化しそうな局面で、

イヤだ、損失抑えたい、
「マイナスの数字が増えるのを見るのはキツイ。」と思っている自分は、

どちらも本物の自分なのです。

 

 

 

 

この極端な「アップ」と
極端になるかもしれない「ダウン」は、

長期投資という劇場の主要演目であり、
ここをスキップすることは(残念ながら)出来ません。

 

後々の、
自身の「学び」のために、

あなたの感情の中身、
そして感情の起伏を
できるだけ冷静に『観察』しておきましょう。

 

将来、同じような場面に遭遇した際に役立つためです。

 

 

(ところで)市場が高騰していた時、いかがでしたか?
ちょうど1年前の6月とか7月とか・・。

重力が過小になってぴょんぴょん跳んでいるような爽快感、
自分は案外こなせるんじゃないかという自信に(ちょっと)満ち溢れたりしませんでしたか?

 

周りの、
少し高揚した人たちとか
その言動とか行動に、影響された部分があるかもしれません。

 

 

 

 

冷めた目でみれば、
レバレッジを掛けたナスダック100のファンド(レバナス)も、暗号通貨も、NFTも、バブル的雰囲気の中で咲き誇った、まさに『バブル的現象』といえるのかもしれません。

 

 

いっぽう、たった今です。

ここから更にマーケットが下落すれば、
にわかに落ち着かなくなる可能性があります。

そわそわして神経質になり、
頭の隅のほうで、小さな異物が不快な音を立てているような感じに(もしかすると)なるかもしれません・・。

 

 

「それ」を気にすればするほど、
「それ」に囚われ、

もしかすると小パニックの状態に陥って
最悪、積み立てているファンドを売ってしまいたくなるかもしれません(「それ」とは損益の数字のこと。)

 

あっ、今この文章を読めているあなたは大丈夫ですw

 

 

投資はあなたの大事な大事なお金を用いて行う行為ですから、感情が起伏するのは当たり前。(だからこそ、冷静な観察眼を育てることが重要なのです。)

 

先ほど、市場が高騰していた昨年を指して、

周りの人たち、
その言動とか行動に、影響された部分があるかもしれません。

と述べました。

 

これから先、
市場が更に下がっていくとすると、

周りの人たち、
その言動とか行動とかを、いちいちチェックしないほうが賢明です。

 

 

山高ければ、谷深し。

山高ければ、谷深し。

山高ければ、谷深し。

山高ければ、谷深し。

 

 

この市場のダイナミズムに
手を加えられる人など、一人もいませんから。

 

「できるだけ投資の現場と距離を置きましょう。」

 

ヘンななぐさめの仕方で恐縮なのですが、

今の気持ちの揺れ方が
(人生で)もっとも『きつい』ものです。

もしあなたが初めて経験されるベアマーケット(Bear Market)なら。

 

2回目以降の市場の調整(または暴落では)心の受け止め方は違ってきます。

(だいぶ楽になります)それが「経験値」というもの。。

 

長期投資は 7:3の世界です。

7割の良い年と、3割の悪い年です。
このことを、どうかお忘れなく・・・。

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