リタイア後にお勧めするポートフォリオ4つのパターン
2022年5月22日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
あなたのイメージよりも、
あなたの人生時間はどんどん長くなっています。
生涯投資は必要・・。
でもリスクは抑えながら、
かつ資産を引き出しながら、
かつその資産を長持ちさせる必要があり、いわば3次方程式のような『難題』を、リタイア後に解いていかないといけません。
現役の今は
投資信託や個別株やその他の金融商品で、
資産の中身は(もしかすると)『混在オーケストラ状態』かもしれません。
しかしこれから「リタイアメント」に向け、
リスク資産の『スリム化』は必須と考えます。
老後に入る前に上記を『予防的』にやっておけば、資産管理と取り崩しのオペレーションが簡素化されます。
例えば管理でいえば、
大枠部分のみ、
即ち安全資産:リスク資産の「比率」のリ・バランスのみを行えばOKとなります。
正確には、安全:リスク資産の「比率」を元に戻しながら、取り崩しを行うわけです。
管理がシンプルになれば、
68歳になっても74歳になっても、
同じリズムで資産の取り崩しが続けられるという『自信』につながります。
また管理がシンプルになれば、
ほんらい人生の『黄金期間』となる60代、70代において、投資に占める時間を限りなくゼロに近づけることが出来ます。
・思い切ってリスク量を落とす(= 意図的に安全資産を増やす)
ことで、
リタイア後も「同じ姿勢」で投資を続けやすくなる、
つまり、より長くリスク資産を市場に置くことが出来る・・ということなのです。
そんなリタイア後の、シンプルポートフォリオ『4パターン』をご紹介しましょう。
上記4つのポートフォリオについては、下記書籍で詳しく解説しています。
いずれも期待リターン3%程度で、
暴落時に「最大損失割合」を25%程度に留めるポートフォリオと見積もっています。
いかがでしょうか?
今55歳の人にはちょっと物足りなく感じるかもしれませんが・・。
が、75歳になったあなたには十分リスクテイクしている「資産配分」に映るのではないでしょうか?
正直申し上げて、今12本の投資信託と、優待目的の株式2銘柄と自社株と変額年金保険をお持ちの人にとっては、「リスク資産がファンド1本なんて・・」と思われるかもしれません。
しかし上記ポートフォリオは、心身共に健康であれば、75歳になっても80歳になっても維持し続けることが出来る資産配分であると考えます。
長生きするリスクにかける最良の保険は・・「生涯投資」なのです。
カテゴリ:リタイアメント・資産の取り崩し