コロナ後に『つみたて投資』を始めたあなたへ(12年後のあなたからの手紙付き)
2022年5月19日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
勇気を振り絞ってつみたて投資を始めて、
最初の2年ほどは順調過ぎるほどの成績だったのに、
今年に入って雲行きが怪しくなって
「ああ、やっぱり運が悪いのかな・・」と思っているあなた。
・・全然そんなことありません。・・
市場の急変時には、
『ワタシの初心』を思い出してみましょう。
投資信託を積み立てようと思ったのですか?
コロナ禍で時間ができた。
自分のこれまでと、
これからのことを真剣に考えるようになった。
暮らしのこと、仕事のこと、そしてお金のことも・・
何かを変えたくて、
そして新たなことに挑戦したくて、
あなたは楽天証券に口座を開き、
つみたてNISAでインデックスファンドの積立を始めました。
最初はハラハラどきどきでしたが、
さまざまな情報を収集する中で
「同じ姿勢で、長く続けよう」と、自らに言い聞かせてきたはずです。
同じ姿勢で、長く続ける。
今、株式市場で起こりつつあることは、
事前情報として
「こんなこともあり得るのだ。」と知っていたはずです。
が、情報として知っていることと、
その中身を実際に経験することはまるで次元が違います。
まったく別物です。
別に何も悪いことなどしていないのに、ついこの間までファンドの調子はすこぶる良かったのに、
突然に、
無慈悲に、
不条理にも、
あなたのお金が「減る」「減る」という事実を、目の前で目撃しないといけないのは、けっこうつらいものです。
しかしながら、
あえてわたしはこう言います。
つみたて投資へようこそ。と。
資産を減らすことは、
資産を増やすためのプロセスの一部です。
損を経験していない投資家などいません!
時にジェットコースターのように激しい値動きを繰り広げるのが「株式市場」というところです(これが初めての事ではなく、過去に何百回と起こっています!)
途中でファンド価格が下がってくれないと(逆に)安く買える機会がありません。
ただ、自分の気持ちに反して
自分のお金が「減っていく」と、
人は何か『行動』を起こしたくなるものです。
事実、虫も動物も人間も「変化」に対して敏感ですから、なにか大きなブレを察知すると、まずは動いて、そしてその変化に対応することで、生き延びようとするわけです。
が、長期投資では、
動くと(逆に)命取りになります(ほんとうは動くことより、動かないほうがよほど高度な技術なのです。)
明日も、
劇的に動くマーケットをチラ見してしまったら、
「ああ、今日も地球は回っているんだ。」とゆっくり思いましょう。
そして長めのドラマでも観てください。
(ところで、)あなたのために
12年後のあなたから『手紙』を預かってきました。
ここに披露させていただきます。
~12年後の自分からの手紙~
ホントこれだけは言っとくよ。
ファンド、売るなよ。
つみたて、止めるなよ。
このオレが言ってるんだから。
感情のまま行動しちゃうのだけはやめろ。
全身固まったまま、冷凍のサケにでもなったつもりでじっとしてろ。
今は信じられないかもしんないけど、ここから見れば、そっちの急落だの暴落だのは「かわいい」もんなんだよ。
今見ている数字は かりそめ だよ。
それよか、そのうち「バーゲンセール」になるかもしんないから、一度大きく深呼吸してろ。
じゃあな。