インデックス投資全般

YouTubeとインデックス投資は相性が悪い?

2022年5月17日

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

若い人にとってテレビとは、
YouTubeのことを指すのでしょうね。

わたしもYouTubeの視聴時間がテレビのそれを逆転しています。

 

YouTubeは現在世界の100以上の国で利用可能です。
最低月1回YouTubeを観る人は世界でナント23億人以上に上ります。

 

 

 

 

世界のユーザー数は以下の通りです。

インド 2億2500万人
アメリカ 1億9700万人
ブラジル 8300万人
日本 6000万人
ロシア 5800万人
イギリス 5000万人
タイ 2700万人

 

コロナ禍がYouTube飛躍のきっかけになったのは確かでしょう。

コロナが猛威を振るうにつれ、
フィットネスやヨガや、
瞑想系、マインドフルネス的な動画が増えたのには驚きました。

 

また中田敦彦さんをきっかけに
いわゆる「勉強系」の動画が沸騰し、

両学長(リベ大)の出現によって、
マネー系の動画コンテンツも一世を風靡しています。

 

 

投資の未経験者が『最初に触れるコンテンツ』が、ブログ・書籍から、YouTubeに移ってきているのです。

 

(この2年ほどカウンセリング業務でも、投資のきっかけとしてYouTube動画を挙げる人が格段に増えました。)

 

 

結果、こんな感じの人も増えているよう・・

 

 

投資ビギナーのすそ野が広がったのは良いことです。

しかし、
自身の中で腹落ちせずに、
動画の中身を鵜吞みにしてしまっている人も多いのでは?

 

 

例えば、

家電系、ガジェット系の
「これが一番おススメ!」的動画と、

 

 

 

インデックス投資系の「これが一番おススメ!」的動画は、

 

 

決して、同じではありません。

 

 

家電やガジェットというのは、その製品の『性能』が確定しています。

 

〇 ABCワイヤレスイヤホン・・品川区と目黒区のドトールコーヒーでは、たまに聞こえにくくなる

 

とか絶対にないわけですw

 

ところが、
投資系の動画で

「インデックスファンドが一番おススメ!」
「とりあえずS&P500を買え!」みたいな情報に触れたとしても、

 

残念ながら
S&P500インデックスファンドの『性能』は、前もって確定していません。

 

〇 S&P500インデックスファンド・・年に最低5~6%程度のプラスのリターンをもたらす金融商品。

 

そんな保証は全然ないです。。

 

 

もう少し細かくいえば、

インデックスファンドの性能は確定しておらず、かつ(時に)大きくブレてしまうものです。

 

 

 

 

YouTubeを観て
喜び勇んで「全世界株式インデックスファンド」を買っても、成果が見えてくるまでに3年とか5年とか平気で掛かることもあります。

 

(実は)YouTubeの特性がもっとも生かされるのは、いわゆるビフォー&アフター系の動画なのでは?

 

代表格が『料理』です。
(これは分かりやすい。材料 → 美味しい料理に!)

 

それから地味なおじさんを変身させる『コーデの動画』や『日曜大工の動画』などなど・・。

 

 

△△が 〇□〇に!!という、
分かりやすさが動画のウリになっているのです。

 

 

 

 

ところが「インデックス投資」って、
分かりやすく、劇的に、△△が 〇□〇になる!!という世界から、ある意味、もっとも遠い「事象」のひとつです。

 

すぐに、変化、しませんから。

 

YouTube動画の製作側もタイヘンなのでしょう。

週に何度も動画を作って配信して、
いろいろと工夫を凝らして、さまざまなコンテンツを連続的に流していかないと、動画再生回数を稼げません・・。

 

 

ほんらい、たくさんの連続的なコンテンツなど必要ないのが、インデックス投資の世界です。

 

 

情報を発信する側の、事情というものもしっかり理解して、冷めた目でコンテンツを観てみる必要があります。

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