環境がヒトを作り、環境がヒトを変える その3)
2022年5月1日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
パート2の続きです。
営業の仕事は
知らない人に声を掛け、
知らない人と接するのが常道です。
一見(いちげん)の
まったく知らない人(潜在のお客様)と接する中で、気づいたことが一つあります。
仮にわたしがまったくプライベートな状態で、
見ず知らずの人にしゃべりかけるとか、
ふつうはそんなこと「ありません」(笑)
一介の個として
赤の他人に、
家族のことを聞くとか、
好みの家のことを聞くとか、
年収を伺うとか、絶対「ない」わけです。
まったく知らない人と
言葉を紡ぐことが出来るのは、
わたしが職業上の『衣』をまとっているから。
わたしが気付いたこととは、
「仕事」を通して赤の他人と接点が出来る
ということ。
商行為として
それが成就するか否かは別として、
仕事を通じた「出会い」には
好き・嫌いを超えた偶発性があり、
そこには小さな悲喜こもごもが漂います。
わたしは前職でも、現職でも
結構たくさんの人と出会ってきましたが、
未だに20数年前に一度だけ会った人のことを、
ふと、何かのついでに思い出したりもします。
そこで交わされた言葉や、
相手のちょっとした印象が、
わたしに何かしらの影響を与え、
今のわたしを形作る一要因(たとえそれが小さくとも)になっているのです。
話を戻しましょう。
営業マンのわたしは段々と
『別のタイプの自分』を
自身の懐で育てるようになりました。
その自分は
知らず知らずのうちに別個の輪郭を立ち上げ、思いもしなかったような表情を作ります。
そして(本当の自分とは別に)勝手に動作しながら、相手に何かを伝えようとするのです。
営業活動を続けるうちに
わたしは時々『プチ・幽体離脱?』 みたいな体験をするようになりました。
また仕事を通じては、
人間の業(ごう)の部分をさまざまに垣間見ます。
欲の深さ
慎ましさ
お金に、
そして機会に振り回される滑稽さ
人の懐に入り込むずる賢い知恵・・
人間・勉強業をするような感覚になったのだと思います。
ハイ、
まあそういうことで、
不動産会社に勤めていた頃の話は、
一見タイヘンそうに見える場面も、
基本は会社員という身分でしたし、
まだ独身で(それなりに)気楽で楽しかったわけです(^^)
(よくスナックに飲みに行って、無駄なお金も使いましたw)
ところが、自分が独立することになり、
(これまで以上に)わたしは変わらざるを得なくなったのです。
続く・・)
カテゴリ:100年ライフプラン