えっ、リタイアに向けてSlim全世界株式やSlimバランスファンド1本に集約?(そんなに簡単でいいの?)
2022年3月31日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
リスク資産をたった1本のファンドに集約するのは、
お気持ちの上で抵抗があるようです。
「こんな単純で果たしていいの?」
ハイ、いいと思います(^^)
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)にしろ、eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)にしろ、
これ1本で広範な投資対象を捉える骨太なツールです。
稀に見る低コストであり、
純資産額も順調に伸び続けています。
インデックス投資であれば
「部分」「部分」の組合わせはすなわち「全体」であります。
であれば、
最初から『全体』を具現する投資信託があれば、
それ1本にすべてを委ねるのはすこぶる効果的。
引き算で最大公約数的に「これでよし!」と開き直る感覚なのです。
特にリタイアメントを控えた人が
保有資産のシンプル化を図ることは
老後の暮らしの大変身に大いに関係します。
「暮らしの大変身?」
はい、そうです。
働いているうちは勤労収入があり、
それで生活費は賄えますから、
「投資はまったく別の場所でやってること!」と、割り切りがしやすいのです。
実際、マネーフォワードの中の資産額がアップダウンしても、日々の暮らしに直接影響があるわけではありません。
ところが老後の生活に入ると・・?
投資が暮らしの中に侵入します。
資産からの取り崩しで賄うようになるためです。
この緊張感、これが大変身です。。
あなたの暮らしに直接影響を与えるため、
どうしても資産の増減やファンド価格や
今、いくらファンドを解約してお金を使うのか(or 果たして解約してもOKなのか)、はたまた今後の取り崩し計画は大丈夫かと、
いろいろ『気になるコト』が増えるわけです。
そのせいで、あなたの「こころの揺れ」が大きくなれば、現役時代よりかえってストレスフルな資産管理になってしまいます。
なるだけそうならないように、
投資と距離を置く必要があるわけです。
資産のスリム化なのです。
あなたのトータル資産
= 安全資産(預金) + リスク資産(投資信託)です。
企業型DC6本、iDeCo5本、つみたてNISA3本、特定口座11本、計25本のファンドになっていたらどうでしょう。
解約する、取り崩していくということ自体に多大なエネルギーが必要です。
「取りあえずどれから解約していいか分からないから、まずは預金から引き出していこう!」と万一思ってしまい、
預金からばかりお金を取り崩すとどうでしょう?
加齢とともに、
リスク資産の比率が高まってしまいます。
これってきわめて不健全。
あなたのこれまでを振り返ってみましょう。
投資の前半(積立期)は?
太陽の下で揚々と暮らします。
経験を積んでトライ&エラーする、アグレッシブな期間です。
結果、保有する金融商品の数が増えるのも致し方ないでしょう。
いっぽう投資の後半(取り崩し期)は?
月の国で訥々と過ごすことになります。
お金周りの身辺整理を行い、努めて投資と距離を置く・・。
そのための金融商品のシンプル化なのです。
リスク資産を1つの投資信託に集約すれば、
ファンドを取り崩し、そのお金を使っていく事に意識を集中できす。←これがあなたのお仕事。
リタイア後は、
日々の生活や家族や自分のプライベートなことに目一杯「時間」を使ってください。
投資に時間を割くなんてもったいないですよ(^^)
カテゴリ:リタイアメント・資産の取り崩し