つみたて投資

「一括投資」と「つみたて投資」で相場を休むべきか否かは違ってきます

2022年3月22日

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

株式市場が不安定なとき・・・

こんな表情。

 

 

株式市場が好調なとき・・・

こんな表情。

 

 

みんなそうですよね?

 

いいえ、そうとは限りません・・。

2021年の春も夏も秋も、
わたし個人としては

こんな表情でした。

 

 

ホントです。

 

逆に今は
三重苦のように不透明さが漂っている状況ですが、
(ウクライナ戦争、インフレーション、米政策金利引き上げ)

そして
たいへん不謹慎な物言いではありますが、

こんな表情になるでしょう。

 

 

もっと株式市場が下がってくれれば・・・。

 

なぜならわたしは「つみたて投資家」だからです。

 

いつも拝見している
菟道りんたろうさんのブログで
「休むも相場」という格言について説明がありました。

積立投資と「休むも相場」―先行き不透明な市場にどのように対応するべきか

 

「休むも相場」とは
まとまったお金で一括投資をする場合、

マーケットの客観的状況を見て、
そんなに慌てずに、
市場が反転したことを確認して出動してもよいのだ。

という戒めの言葉です。

 

 

この、
まとまったお金で一括投資をするというスタイルが、実は投資における『主流派』です。

 

主流派の人から見れば、

投資信託を買った時点から価格が下がっていれば、それは「含み損」です。

いい気分ではありません。

 

 

 

逆に、投資信託を買ったあと、
2021年のようにファンドの価格がどんどん上昇すれば、
いい気持ちになります。

 

 

何が言いたいか分かりますか?

 

 

『つみたて投資家』であるあなたやわたしは、
投資の『主流派』、一括で投資を行う人たちのセンチメントに、
知らず知らずのうちに「引っ張られてしまっている」のです。

 

 

よく、

「こんな時に投資を始めてもよいものでしょうか?」
という質問をいただくのですが、

このお悩みも、どこか『一括投資家的』だと思いませんか?

 

あなたがもしも
つみたて投資家なら・・

 

「こんな時に投資を始めてよいものでしょうか?」

 

ハイ、こんな時こそ投資を始めるべきでしょう!

なぜなら、もっと下がるかもしれないから。
このような低迷が長く続くかもしれないから。

 

 

 

 

仮に一括投資家
つみたて投資家、

どちらも1200万円の投資を行うとしましょう。

 

一括投資家は、


↑まさに一括で1200お金を入れます。

 

 

が、つみたて投資家は?

たとえば

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

毎月6のお金を、200ヵ月かけて(200回に分けて)入れていくわけです。

 

 

1回勝負と、
200回勝負ですから、

これはもう、
「180度違った方向に進む二人、」という感じ・・。

 

 

 

(見える景色が違います。)

 

 

菟道りんたろうさんは上記記事で
こう言われます。

 

一括投資なら先行き不透明な局面であえて資金を投じる必要はなく、相場が反転したと判断した時に資金を出動させることでリターンを狙うことができるわけです。

 

ところが積立投資でこれをやってしまうと、安い価格で多くの口数を購入する好機を逃してしまう。

 

まさにその通りです。

 

一括投資家にとって最良のシナリオはぐんぐん右肩上がりで
ファンド価格が上昇すること。

 

が、つみたて投資家にとって最良のシナリオは
投資の前半部分でファンド価格が大いに下がり、
(そしてそのあと)ファンド価格が回復すること。

投資の根本戦略が「ちがう」のです。

 

私たち「つみたて投資家」は少数派です。
まずこの自覚が必要でしょう。

 

そして、
紙やネット媒体で発せられる情報の多くは、
一括投資家から見た『投資の風景』であることをお忘れなく・・。

 

私たちはどうしても
その景色に、
(心情的に)引っ張られてしまうのです。

どうか引っ張られないよう・・・、

天邪鬼(あまのじゃく)でよいのですよ。

カテゴリ:つみたて投資

おすすめの記事