ポートフォリオ運用, 投資の発想法

『投資のやり方メモ』はB5の紙で十分!

2022年3月20日

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

ちょっと硬い言い方をすると『投資方針書』です。
少し畏まって言うと『資産運用規則』です。

 

4年前に早期リタイアされた金村圭介さんのように
詳細な運用ルールを『資産運用規則』に記している人もいます。
(上記規則は何度も更新されている模様)

「投資ルール」を本格的に明示したい人は
上記のように『資産運用規則』を記すのもOKでしょう。

 

ただ(現実的には)
もっと簡易なモノでも大丈夫だと思います。

座右の銘的に、箇条書きしておく。

当クリニックでは『投資のやり方メモ』と呼びます。

 

この【メモ】の内容は
大きく『4つの項目』に分かれます。

 

1.投資の「時間軸」
2.投資に回すお金の「量」
3.投資で経験する「波の大きさ」
4.利用する「入口」「積立金額」

 

ちょっと一緒にやってみましょう。

「えっ?」

 

 

 

 

○ 投資の時間軸
とりあえず5年間。何があっても止めない、続ける!

 

まずは、
こんな感じでよいです。↑紙に書いてくださいね。

(最初からあまりガンバリすぎない。)

 

また5年続けるの意味は、

同じスタンスで、
5年間(60ヵ月)継続するということですから、

自分の資産配分(ポートフォリオ)も
よほどのことがない限り、

『変えずに堅持します!』
という意思表示になります。

 

市場に大きな変動があると、
資産配分を変えたくなる(積み立てしているファンドを変えたくなる)気持ちは、分からなくはないですが、

投資においては
動くことより
【動かないでおくこと(=静観すること)】のほうが、ずっと重要なのです。

 

 

 

 

あるいは、

 

○ 投資の時間軸
60歳くらいから引き出しを始める!

 

でもよいです。

 

こういう書き方をすると、
「結局『いつ』のための投資なのか?」を自分に納得させやすくなります。

 

あっ、それから
『投資の目的』とかをあまり考えすぎないこと。

投資の時間軸を
長めにさえ持っていれば、

運用資産の用途は
あとから決めてもよいわけで・・。
(ここはある意味、いい加減さが必要。)

 

次に、
〇 投資に回すお金の「量」です。

 

これはもう少し詳しく言うと、

毎月のお金、
まとまったお金の中で、
どのくらいの割合、投資に回しますか?という意味です・・。

(つまり『お金の振り分け』のこと)

 

 

 

 

ここも、
本当にざっくり、

 

○ 投資に回すお金の「量」
毎月のお金の
1/2 を 貯蓄に。
1/2 を 投資(ポートフォリオ)に。
まとまったお金も
1/2 を 貯蓄に。
1/2 を 投資(ポートフォリオ)に。

 

みたいな感じでOKです。

 

安全資産(貯蓄等)の中身も、
細かく分けていくと

生活防衛資金と
貯蓄(無リスク資産)と、

みたいになるのですが、
まずはざっくり「貯蓄」でいいわけです。

 

投資(ポートフォリオ)のほうも、
個別株をちょっと、
高配当株のETFもちょっと、

みたいに、
中身は複雑になり得るのですが、
ほんとうに「ちょっと」しか持っておらず、メインの投資にはならないのなら、

 

 

「ちょっとだけ持っているリスク資産」は
みんな『ポケットマネー』に分類し直して、
投資のやり方メモとはまったく別のところに置いても構いません。
(へそくりみたいなモノと捉えるのです。)

 

 

 

 

 

さてさて
続いては、

〇 投資で経験する「波の大きさ」
です。

 

ズバリ、
「波の大きさ」= リスクの大きさです。

波が小さいか
波が大きいか、そこに優劣はありません。

<あなたにフィットした波の大きさを選ぶことが大切・・>
(それが投資を長く続ける秘訣です)

 

【波の大きさを決める】とは即ち、

ポートフォリオ(資産配分)の骨格を決めること。

細かくファンドを6本位組み合わせて、
このポートフォリオの波の大きさは?

と自問することも出来ますが、

ここも(本当に)「ざっくり」と、

 

・大波・・ 株式100%のファンド(の組み合わせ)
・中波・・ 株式、債券など資産の分散も行うファンド

 

くらいの『2種類』で捉えていただいてOKです。

 

(中波の典型例を、8資産均等型のバランスファンド、
あるいは株式50:債券50のバランスファンドとしましょう)

 

 

〇 投資で経験する「波の大きさ」
大波・・ 全世界株式ファンド

 

みたいな感じでOK。

 

2008年のリーマンショックに習いますと、
⇒ 最悪の1年に遭遇した場合

・大波・・ マイナス50%
・中波・・ マイナス35%

くらいの下落のイメージとなります。

 

 

 

上記を知ることが即ち
投資の『波の大きさ』を知る、ということ。

(最悪の事態を前もって把握しておけば、
どんなことが起こっても
平常心を保ちやすくなると思いませんか?)

 

最後に、
〇 利用する「入口」「積立金額」

ここは2.の投資に回すお金の「量」と関連します。

 

たとえば
・iDeCoを使う、
・つみたてNISAを使うは『毎月のお金』ですね。

また、『まとまったお金』からも投資に回すなら、
これは「拡大つみたて」を用いて

・特定口座を使い、
一定期間内にある程度「大きめの積立金額」でお金を積んでいくことになります。

 

すなわち、
利用する入口と積立金額を、

―あくまで今の予定で結構ですから、―

 

・iDeCo     2.3万円/月
・つみたてNISA  3万円/月
・特定口座    10万円×50ヵ月

 

みたいな形で記してみましょう。

 

投資の「波の大きさ」も決まれば、

 

・iDeCo     2.3万円/月    中波
・つみたてNISA  3万円/月    中波
・特定口座    10万円×50ヵ月 中波

 

みたいに書けますね。 

例えばの話、「特定口座」だけを『大波』にしたりすると、運用資産全体でどの程度のリスクを負うかが見えにくくなってしまいます。

 

 

 

 

どうですか?
『B5の紙』で十分でしょう・・。

 

 

1.投資の「時間軸」
2.投資に回すお金の「量」
3.投資で経験する「波の大きさ」
4.利用する「入口」「積立金額」

 

これだけを紙に書いて、
冷蔵庫の側面にでも貼っておきましょう。

(この記事を読んだら、すぐに実践してくださいね!)

ちょっとだけ気持ちが不安になったりしたら、
「お守り」代わりに見てみましょう(^^)

カテゴリ:ポートフォリオ運用, 投資の発想法

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