投資の発想法, 投資家の感情リスク

「細かいことは気にしない眼鏡」を掛けてみよう!

2022年2月15日

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

はい、
ちょっとだけ我慢して、

この「細かいことは気にしない眼鏡」を掛けてみてください。

 

 

 

 

どうです? 

物事の見え方がスッキリしませんか?

 

以下、あなたが今持たれているファンド(ETF含む)です。

 

・SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
・VTI(全米株式ETF)
・iFreeNEXT NASDAQ100
・楽天・全米株式インデックス・ファンド
・Slim米国株式(S&P500)
・Slim全世界株式(オール・カントリー)

 

どうでしょう・・

 

その眼鏡で見てみると、
上記群はほとんど同じに見えませんか?

誤解を恐れずに言えば、
実際「おおむね同じ」です。

 

まったく同じを『360度ピッタリ』とすれば、
上記は『310度くらいはピッタリ』です。

NASDAQ100のみ、他のファンド達に比べると、
銘柄、業種分散が若干劣りますが・・。

 

では、これはどうでしょう?

 

・画像処理の半導体メーカー「エヌビディア」の株
・Slim米国株式(S&P500)

 

・・んー、両者はまったく違います。

 

どちらを選ぶかで
投資の根本スタイルが違ってきますから・・。まさに「大きな違い」です。

 

お金の管理で大切なことは、
まずは『大きな違い』に目を向けることです。

 

 

 

「個別株投資」と「ファンド投資」は、
形状も異なれば、管理法も異なり、何より背負うリスク量が違います。

 

おまけに上記の場合、
「エヌビディア」はS&P500指数に含まれますので、

「エヌビディア」の株と、
Slim米国株式(S&P500)を併せて持つことは

なんとも偏りが目立つ
「ちぐはぐなポートフォリオ」ということになります。

 

『大きな違い』に目を向ければ、

「小さな違い」を気にし過ぎたり、
「小さな違い」の収拾に時間を取られるのが馬鹿らしくなってくるはずです。

 

たとえば一例ですが、

 

・VTI(全米株式ETF)それとも、
・楽天・全米株式インデックス・ファンドにする?

 

で超悩むのは、

あまり建設的ではありません。

 

同じ『楽天・全米株式・インデックス・ファンド』を買っていても、

・月に3万円しか積立できないか。
・月に5万円積立が出来ているか。

 

あるいは向こう10年程度で

・全財産のうち5割程度を投資できる見込みか。
・全財産のうち2割程度しか投資できない見込みか。

これらが(まさに)『大きな違い』なのです。

 

ちなみに、
トミィ@NISA芸人兼米株プログラミングさんが、

VTI(全米株式ETF)と
楽天・全米株式インデックス・ファンドの『パフォーマンス』の比較を、丁寧にしてくださっています。→ 右上のスライド。

(わたしも投資信託(インデックスファンド)で良いという考えに賛成です。)

 

 

2022年現在、低コストのインデックスファンド(ETF含む)の世界は、『玉石混交』ではなくなりつつあります。

昔はインデックスファンドでも
「玉(宝石)」もあれば「石ころ」もありましたが、
今は「玉」の割合が多くなってきています。

 

ということは?

あなたの脳内で
以下のような『思考のやり直し』をするべきでしょう。

 

どのインデックスファンド(ETF含む)を選ぶのか?は、
脳内で3~5%位のスペースで考え、
残りは、
どうしたら
インデックスファンド(ETF含む)への『入金力』を高められるかを必死に考える。

 

 

 

 

たとえば(イ・ファンドへの『入金力』を高めるためには、)
すでに持っている保険関連の商品の見直しが必要かもしれません。

あるいは、パートナーに(投資に)興味を持ってもらうために、

「つみたて投資」ってホントはこんな感じなんだよ。

これがぼくのこれまでの運用成績。
長いスパンで見ることが大事なんだ・・的に、「熱意」と「優しさ」を込めて、懇切丁寧に説明してあげる。

 

またあるいは万一市場の暴落が来たときに、
慌てず自分たちの投資ルールを死守して、ルーチンに徹するなど、メンタル面での強化に努めるなど、

これらは『入金力』を維持、高めるために本質的に必要なことです。

 

「大局の図」を持つとは、
細かいことには目もくれず、本質のみに注力するということ。

サヨナラ、細かい違いたち!!

カテゴリ:投資の発想法, 投資家の感情リスク

おすすめの記事