トイレの中でお金を数えないでください
2022年1月28日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
唐突ですが・・
あなたは、どう思われますか、
トイレの中で「お金」を数えている人って?
〇 いつもお金のことを気にしている。
〇 不安からお金を拠り所にしている。
んー、気持ちは分からなくはないのですよ。
お金を溜めこむことも、
お金を増やすことに執着するのも、
どちらも、
お金が中心となって
お金に惑わされている状態です。
では、
『なんとかしてお金を増やしたい!』と執着してしまう要因は、いったい何なのでしょう?
2.「時間」が足りないから ⇒ 執着する。
3.「自分の知識」が足りないから ⇒ 執着する。
1.はもっとも危ないパターンです。
お金が足りない状態で
お金を増やそうとする(リスクを取る)ことは、
究極の『賭け』に近づくことに他なりません。
このようなディール(取引)では、
うまく行く人よりも、失敗してしまう人のほうが圧倒的に多いものです。
投資をスタートさせるのに、
どうしてある程度の貯金が必要なのか?
それは、投資を長く続けるためなのです。
お手元に『余裕』(十分な預貯金)があることで、
長く同じ姿勢でリスクを取りやすくなるわけです。←ココ、大事。
2.もそうです。
時間がない。
つまり、ある程度年を取ってからの運用は、
ほんとうは「慎重」にならないといけないのに、
このような『視野狭窄』に陥るのは、
文字通り、
3.の知識・考えが浅いからなのです。
逆に、です、
2.これから先の「時間」が十分長ければ、
3.お金の「知識」を十分積み上げていれば、
お金を増やす(投資)ことに執着せず、
投資と『ほど良い距離』を保ちながら、
お金を増やす作業に取り組めることでしょう。
しかしながら「投資とほど良い距離を保っておく・・・」
これが口で言うほど易しくはありません。
最初の頃は
ついつい毎日ファンドの値段を見てしまうもの。
それが一週間に一度くらいになって、
それが一カ月に一度くらいになるまでに、
1年や2年は平気でかかります。
また、普段は春夏秋冬のように、
自分が投資をしていることを
「季節の移り変わり程度」(3~4か月ターム)くらいでしか気にしない人でも、
イレギュラーな市場の動揺があったりすると、自分の評価損益の「数字」を見る回数が増えてしまうものです。
でも、
『平常心』を保つことは可能・・、
2.これから先の「時間」が十分長くて
3.お金の「知識」を十分積み上げていれば・・。
この2週間ほど、
市場のアップダウンが大きくなっていますが、
自分に合った「波」を見つけられる貴重な機会だと思います。
レバレッジ・ナスダック100(超大波)に乗ったものの気絶しそう?
では、全世界株式インデックス(大波)に乗り換えるべきでしょう。
また、楽天・インデックス・バランス・ファンド(均等型)のような(中波)がちょうどよいと感じるなら、それに粛々と乗り続けるのです。
お金を増やすの『本筋』は?
あくまで(自分自身で)稼ぐことですよ。
稼ぐとは日常そのものであり、
ふだん使う「食器」のことです。
お金を増やす行為は
なるだけ日常から遠ざけ、
ふだんは意識しないよう心掛けるべきでしょう。
投資とは日常で使う食器ではなく、
(いわば)『おしゃれ小鉢』なのです。
その心(こころ)は?
⇒ たまに取り出して見るもの!
カテゴリ:投資家の感情リスク