新橋に行ったら、寄ってみてください(投資の原点について)その2
2022年1月3日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
1870年(明治3年)、
九分の利付きで100万ポンド分の日本国債が発行され、
日本最初の鉄道敷設が可能になりました。
日本という国も、
たとえば東京通信工業(現:ソニー)という会社も、
そしてあなたという人間も、
多くの不確実性を承知しながら、
世の中には、
〇 確実じゃないモノなんかにお金は預けられない、
〇 自分のお金が減ってしまうのは絶対に許せないとうそぶき、
『投資』を毛嫌いする人がいます。
せっせと貯金をして、
自分の懐にお金を抱えていればなるほど「安心」は得られるでしょう。
しかしわたしから見れば、
(ちょっと言葉は悪いですが)そういう人たちは守銭奴です。
お金をただ自分の懐で「よしよし」する人は
自分の成長(=自分が稼ぐ力の向上)を放棄して、
お金をただ己の所有物と捉え、
お金に頼り切りになって、
その「数字の大きさ」だけに満足して、
結局、大半のお金を生かせずに死んでいく人たちです。
でもあなたは違います。
お金は生かしてなんぼ・・。
お金は世の中を巡り回遊して、
なにかしら『公の役割』を担うんだと(どこかで)感じているからこそ、
あなたは現にリスクを負っているわけです。
この、お金を生かしたいという
ヒトが潜在的に持っている衝動こそ、投資の原点なのです。
これから先、あなたの資産は不意に大きなダウンとアップに見舞われるでしょうが、くれぐれも投資の根幹部分をお忘れなく!
日本は戦争後、驚異的な経済成長によって
豊かになることが出来ました。
近年は低成長に悩まされていますが、
それでも長年培ってきたストック(資産)があります。
世の中を広く見渡すと、
世界が豊かになるのは(まだまだ)「これから」です。
日本に住む者が
グローバルに投資することには、
社会的な意味があるとわたしは思います。
もしあなたが新橋まで来られることがあれば、
JR新橋駅「銀座口」に出てください。
昭和通りを真っすぐ下ると、
パナソニック東京汐留ビルの隣に
『旧新橋停車場』があります(鉄道歴史展示室併設)
ここが、日本鉄道の発祥の地です。
およそ150年前、
イギリスという遠く離れた国の、
名前も知らない数多の人たちが
『リスクマネー』を供してくれたからこそ、日本で鉄道が興ったのです。
投資は私たちの「健全な欲」によって行われますが、
投資には、社会の、前に進もうという「気概」が含まれているのです。
カテゴリ:投資の発想法