パパ、ママから、互いの名前を呼び合う仲に変わるご準備、出来ていますか?(58歳からの「夫婦やり直し編」)
2021年12月18日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
資産運用のお悩みを伺っていると、
相談内容がだんだん「類型化」されます。
それに伴い、このタイプのお悩みには
〇→△というプロセスでお答えする。みたいなアンサー(解決策)も、蓄積されるものです。
また、これは職業的クセだと思いますが、
お客様のご年齢から
「今の客観状況」を推察することが多々あります。
以下、あくまで一般的な話ですが、
「セカンドライフ」の準備期に入る人が多いのではないでしょうか?
投資信託のつみたて金額や、
保有する金融商品そのものの見直しなど、
諸々の『仕切り直し』をする需要が高まると思われます。
それだけではありません。
この年代の相談者さまは
「家族のあり様」も大きく変わられるのです。
ここに、58歳になる横山さんご夫妻(仮名)がおられるとしましょう。
二人のお子さんは今年独立し、
家の中はご夫婦おふたりになりました。
まずは呼び方です。
えっ?
互いに「パパ」「ママ」と呼び合っていました。
ヘンに感じてくるかもしれません。
すでにお子さんは
ダイニングテーブルには居ないわけですから・・。
パパ、ママではなく、
たとえば、ですが
久々に「下の名前」で呼び合ってみてはいかがですか?
これから横山さんご夫妻は、
一人の女性、ひとりの男性として「出会い直す」ことになるわけです。
これぞ共同生活の『仕切り直し』・・。
以前読んだ婦人公論の記事内で
上沼恵美子さんが次の旨のことを言われていました。
ダイニングテーブルで夫婦はとなりに座る。
夫婦はテーブルで
「向き合うことになる」と。
言い得て妙です。
「なるほど~」と思った一節があるので、実際に引用してみましょう。
『婦人公論』
上沼恵美子、「夫源病」で別居した夫に「私を励まして」とメールを。届いた返信は偉そうだったけど、胸に響いた
子どもを育てたり、
近所とトラブルがあったら闘ったりと、
夫婦が一体となって闘うものや守るものがあったわけです。
その時はお互いに「あんたしかおらへん」「おまえだけやで」と、好き嫌いを超えた使命感で結束している。
ところが子どもは大人になります。
結婚して、独立していきます。
すると、今まで横に並んでいた人が、自分と向かい合って座ることになる。
その時が勝負。
ここからが夫源病の始まり。
正面から彼を見た時、「誰やねん、この人」と思うんですよ。
えーっと、冷汗。。
『夫源病』?
わたしを含めた世の男性諸氏。
『夫源病』とは、
夫が在宅している時間帯に具合が悪くなる、イライラしたり落ち込んでしまうなどの、妻の心身的な不調のことを指します。
ちょっと驚かせてしまいましたか?
再び『仕切り直し』の話です。
子どもさんが巣立ったあと、
互いのキャリア(仕事)がゴールを迎えるまでの期間こそ、
ひとりの人間同士としてご夫婦が「出会い直す」チャンス、
『仕切り直し』のチャンスではないでしょうか?
(まさにリ・マリッジ、です)
言えるかどうかの『テスト期間』にも当てはまります。
冷汗?
わたしはよく、
積立投資の『期間』と同じくらい、
資産の取り崩し『期間』がありますよ・・とお話します。
それはシンプルに
「人間の寿命」が延びているためです。
上記横山さんご夫妻の『仕切り直し』を
ライフステージ的に見てみますと・・。
出会って30年、
子育てが終わってあとの30年、
ホントに存在するわけです。
前半 後半
頭の中では分かっていても、
実感として伴わないこと。
それは、
「同じくらいの長い期間」、
大丈夫ですか、
めまいなどしていませんか?
巷ではいわゆる『熟年離婚』が近年増えていますが、
それは
28歳・・・・・58歳・・・・・88歳・・・
前半 後半
この「後半部分」が ↑ 長くなって、
「もう一華、自分らしく咲かせたい」という気持ちが募るためではないでしょうか?
58歳、横山さんご夫妻は「リ・マリッジ」するかどうかの瀬戸際なのです・・。
(次回は「夫婦やり直し・マネー編」です)
続く・・)
カテゴリ:100年ライフプラン