インデックス投資の『効用』は意外なところに隠されている?
2021年11月2日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
投資を行う=「大仕事!」と勘違いする人が多いため、
投資信託で積み立てするだけなんですよ。」
とお話しすると、
(イメージと実態のギャップに)
『あっ』と驚いてしまうわけです。
特にインデックス投資は、
人や感情のリスクを排し
『市場のリスク』のみを負うので、
「あとは市場(マーケット)次第ね。
まあ、やることないわ = ヒマだ・・」
という状態になってしまいますw
今は残念ながらリンクが切れてしまっているのですが、
MMさんのブログ記事が好きで時折読んでいました。
たしか、
「人的資本の向上」を考えるようになる』という記事があったのですが(良記事)、
インデックス投資家としての
「こころの変遷」を率直に語っておられるなあ・・と感心したものです。
インデックス投資は「市場平均」にベットし続けるのみ。
したがって、
株式市場全体に投資をし続けて、
平均して年率5~7%程度の収益が得られれば「万々歳」という現実的な期待が醸成されます。
また、インデックス投資は
特にけいぞく的な作業を必要としないため、
MMさんも、
インデックス投資に馴染んでくるにつれ、
「シンプル」「ヒマ」な状態に、
物足りなさを感じるようになられたそう。
あなたもそんな心持ちになっていませんか・・?)
そこからMMさんは、
インデックス投資から「プラスアルファの投資」を模索し始めます。
投資について知識をつけていく内に、
コア・サテライト戦略、バリュー投資、グロース投資、
配当金投資戦略等について学び実践してきました。
インデックス投資は基本「退屈」であるために、
高いリターンを上げる方法を考える『時間的余裕』が生まれるわけですね。
どんどん「新たな投資法」を模索していくと、
それこそ、
投資信託、ETF、個別株の保有本数が
計24本になったりするのですが、
MMさんのスゴイところは(実は)ここからです。
投資の充実(プラスアルファ)を探求し続けた結果、
インデックス投資で生まれた「時間」をもっとも有効に使い、
もっとも高いリターンが期待できるという「結論」に至ったのです。
ナント!
『配当金投資戦略』のところで、
MMさんは次のように言われます。
配当金で税引き前
月3万円(年36万円)を得ようとすると、
配当利回り3%前提の場合でも
元本は1,200万円が必要となります。
1,200万円を貯めるには
年間100万円貯金しても12年、
200万円の貯金でも6年掛かります。
一方で、転職で
年間36万円の年収アップをする場合も
同じインカム増となりますが、
1,200万円を貯めるのと、
転職で36万円年収を上げるのでは、
おそらく後者の方が
短期間かつ現実的であると
考えるようになってきました。
とても合理的な『考え方』だと思いませんか?
個別カウンセリングの仕事をしていますと、
ひとりの投資家(お客様)が、
5年、10年という歳月
どのような「こころの変遷」を経ているかを詳細に見聞きする機会があります。
「インデックス投資の行き着くところは?」
と聞かれれば、
わたしは迷うことなく、
【投資そのものから離れること。】と答えるでしょう。
インデックス投資に忠実であることは、
『充実させる』ことにつながるのです(ホントです!)
それは、
〇 人によっては仕事かもしれません。
〇 人によっては家族
(パートナー、子ども、親、孫)かもしれません。
〇 人によってはプライベートの生活
(趣味、社会活動)ということもあるでしょう。
(実際、投資そのものから離れていって、
心地よい表情をされている相談者さまをわたしはたくさん知っています!)
これこそ、
インデックス投資の隠された『効用』なのです。
カテゴリ:インデックス投資全般