投資家の感情リスク

株式投資をやって得られた『宝物』って?

2021年9月18日

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

投資が面白いのは
投資を通じて、
あなたやわたしの『深層キャラクター』があらわになる点です。

??

ふだん慎重で細かく
何ごとも秩序立っている人が、
こと『投資』になると、

勢いに任せ大きなお金を一度に託す、
あるいは決め打ちで
『ひとつの銘柄』に大胆不敵に投資する、ということがあります。

逆に、ふだんの人間関係では豪放磊落な人が、
こと『投資』に関しては

些細なことを気にして、
リスクに対して過剰に構えてしまう、
またなかなか決断、行動ができない・・といったことがあります。

 

時々拝見するgarboflashさんのブログで、

石川臨太郎氏が説く「株式投資をやっていて得られた11個の宝物」という記事を読みました。

わたしはまだ、
石川さんの本は読んでいないのですが、

以下文章を拝見するだけで
しっかり練り込まれた書籍であると想像できます。

 

株式投資をやっていて得られた
11個の宝物として以下を上げていました。

 

〇株式投資は資金を増やす手段となった
〇己を知ることができた
〇悪しきプライドを捨てることができた

 

〇リスクを管理できるようになった
〇感情のコントロールが身についた
〇コントロールできないものに固執しなくなった

 

〇ストレスとの付き合い方が身についた
〇敗北とは何かを学べた
〇失敗と成功について学べた

 

〇克己心を高めることができた
〇株式投資は人生よりもやさしいと知ったこと

 

フム。うんちくの宝石箱のよう・・

 

 

わたしはいちばん最後が好きです。

〇株式投資は人生よりもやさしいと知ったこと

まったく予期できない、
究極の上り坂、下り坂、まさかを経験するのは「人生という舞台」であって、
それに比べると株式投資は(所詮お金のことですから)何とかなるものです。

 

〇ストレスとの付き合い方が身についた
〇コントロールできないものに固執しなくなった

これは株式投資を通じて学べる重要な処世訓でしょう。

実際、株式の上げ下げは
私たちの側で一切コントロールできません。
あなたの思いと裏腹な動きをしょっちゅうします。

それを気に留めるたびに、心の内側にストレスが・・。

 

 

そもそもストレスの根源は
自分がコントロールできないモノ、コト、ヒトにあります。

自分には制御ができないと
(頭の中では)分かりながらも、
どこかで『自分の思惑通りに進んでほしい』と願うあなたがいませんか?

(これが気になって気になって日常生活のリズムすら狂ってしまうことも。)

 

が、しばらく葛藤すると、こんなもの気にしていてもキリがないと悟るようになります。

他人も、他事も、所詮変えられるものではありません。

 

バンガードの創設者ジョン・C・ボーグル氏はひんぱんに
「自分がコントロールできることに集中せよ」と言われていました。

 

まずは
「自分が」コントロールできること。
「自分が」コントロールできないことを『仕分けすること』が大切。

 

投資を長くしていると、
世の中の事象を自然に、

コントロールできること。
コントロールできないこと。に区分している自分を発見します。

※注
コントロールできないことは
それを『あきらめる』という意味ではなく、

そのコト、そのヒト、そのモノが
動くまで、あるいは変転するまで『待とう!』という意味です。

 

 

また、

〇己を知ることができた
〇感情のコントロールが身についた

も深い話ですね。

冒頭「深層キャラクター」のお話をしましたが、

 

お金が絡んでくると、
自分でも驚くような『自分』に出会うことがあります。←ホントです!
「・・えっ、私ってこのケースで、こんなリアクションするんだ・・」みたいな驚き。

 

でも投資でこういう練習をしておくと、

天変地異、感染症、病気、事故、
人間関係の急展開などに遭遇した際に、
奇想天外なリアクションをしがちな自分を、わりと冷静に見つめられるようにもなります。

 

最後に、

〇株式投資は資金を増やす手段となった

これも不思議です。

 

 

金融商品を半ば忘れそうになるくらい『持ち続ける』だけで、自分の資産が増えたという経験は、なにかマジックにかかったような気がします。

焼酎やワインのように「寝かせる」だけで、
その価値が変容するのはなんとも不思議な感じ。(今でもそう感じます・・)

 

石川臨太郎著
「資産を作るための株式投資 資産を遺すための株式投資」

カテゴリ:投資家の感情リスク

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