海外旅行には行けませんが、MSCIコクサイ指数で旅は出来ます
2021年9月9日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
コロナ渦の中、
わたしはエジプト、モントリオール(カナダ)、マチュピチュに行ってきました。
もちろんオンライン上ですが(^^;
次は「バルセロナ旧市街の特別な一日」を企てています。
本物の海外旅行はまだまだ行けそうにありませんが、
MSCIコクサイ指数上で『旅』をすることは可能です。
たとえば、ニッセイ外国株式インデックスファンドや
eMAXIS Slim 先進国株式インデックスが当てはまります。
これらの投資信託は、
「MSCIコクサイ指数」との連動を目指しているためです。
まずは公式の「おさらい」。
MSCIワールド指数は
別名「先進国株式指数」であり、
これは日本を含みます。↓
画像元:MSCI
現在、↑上記23の「国・地域」が構成国です。)
23の国・地域とありますが、
「地域」に当てはまるのが『香港』です。
上記構成国から「日本」を除いたものを
『MSCIコクサイ指数』と呼びます。
ところであなたは、
MSCIコクサイ指数の構成国の中で、
何ヵ国、実際に訪れたことがありますか?
(私は8ヵ国です)
もしもたった1ヵ国(あるいはゼロヵ国)だったとしても、別に気落ちする必要はありません。
訪問したこともない「企業」に
合理的にリスクマネーを供すことが出来るのが『グローバル投資』の本質ですから。
少し視点を変えてみましょう!
あなたが今、手持ちの1万円を「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」に投じたとしたら、
そのうちの7000円はアメリカ株式を、
440円はイギリス株式を、
340円でカナダ株式、フランス株式を、
スイス株式 300円
ドイツ株式 280円
オーストラリア株式 210円分を、それぞれ購入することになります。
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
「運用レポート」(7月末時点)より。
あるいは、
『24時間先進国弾丸ツアー!』でイメージしてみますと・・
24時間滞在のうち
16.8時間はアメリカ、
63分はイギリス、
ドイツには40分、
オーストラリアには30分のみ滞在。
(香港には13分しかステイできません・・)
少し細部に分け入ってみましょう。
MSCIコクサイ指数の構成国の中でも、デンマーク、フィンランド、ノルウェー、スウェーデンなどの北欧諸国は、その人口に比べると指数内の『比率』はそれなりの存在感を示しています。
また、シンガポール、イスラエルも「特徴ある先進国」として異彩を放っています。
最後に、わたしが懸念するのが『香港』です。
MSCIワールド指数は23の国・地域からなり、
その「地域」に当たるのが『香港』です。と申し上げました。
香港と中国(本土)の「一国二制度」が終了するのは法律的には2046年ですが、ご承知の通り、香港の中国化は日に日に進んでいます。
通貨である「香港ドル」でさえ、
果たして2046年まで存続するかどうか?
あるいは「香港交易所(証券取引所)」の独立性が、2046年まで担保されるのか?ははななだ疑問です。
もしかすると将来のある段階で、
MSCI(指数算出会社)が、MSCIワールド指数から『香港』を除外する日がやって来るかもしれません・・。
カテゴリ:指数のお話