ビジネスは長期戦です(旗を挙げてお客様を守り続ける必要アリ。)
2021年9月1日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
今だから告白しますが
2003年から2005年にかけて、
モーニングスターの名刺を持っていました。
「モーニングスターの姜(カン)」として働いていたのです。
??
わたしは当時、
本業のFP業だけでは生活が出来ず、
「副業(アルバイト)」としてライフプランセミナーの講師をしていました。
(いわゆる「下請け仕事」です)
当初「イー・アドバイザー」という会社の登録FPとなって、不定期にセミナー講師をしていたのですが、その会社がモーニングスターに買収されたのです。
よって「モーニングスターの姜(カン)」が出来上がります。
恥ずかしい話、
当時は本業のFP業より副業のほうの収入が多く、
これがあったおかげでわたしは生き延びられたようなものでした。
が、その副業も辞める決心をします。
なぜかというと、
副業では自分のお客様を作ることが出来ないためです。
わたしはモーニングスターの名刺を持ちますが、
モーニングスターの社員でもなく、
また、セミナー内で質問を受けても一講師として質問にお答えするだけです。
その人が、わたし(FPオフィス)のお客様になるわけではありません。
これ(副業)を続けていけば、
収入としては安定するかもしれないが、
自分の裁量というものはなく
独立FPとしての「未来」もない。
また、モーニングスターの都合で、
いつこの仕事を切られるかも分からない。
小さくても自分の船で漕いでいくのか?
文章に書くと↑落ち着いた態度に聞こえますが、
実際は地を這うような「もがき」があり、まさに苦渋の決断でした。
ビジネスで大切なことは、
お客様と直につながるサービスを構築することです。
そしてそのサービスの中身を
自分が決められる「決定権」を持つことです。
事業は長期戦ですから、好調な時も不調な時も、結局のところ自分(代表者)が『旗』を掲げ、その旗がどこに向かうかを、お客様に訴え続けるしかないわけです。
ピーター・ドラッカーの言葉に
『企業の目的は顧客の創造にある。』がありますが、
至極名言です。
売り上げや株主構成やメディア戦略や業務の合理化や、
そんなことより、
その顧客と長く一緒に居られるか・・?
それ以上に重要なことはありません。
たとえば投資信託クリニックの場合、
お客様のひと言で学んだことが百、千とあります。
また、お客様に叱責を受けたことも幾度とあります。
お客様をサービスニーズの『鏡』として、自身が努めて
少しでも長くお客様に覚えていただくことが出来、
少しでも長くお客様と一緒に居続けることができれば、
結果、事業の存続もできるであろうと、わたしは思っています。
今日は関東大震災からちょうど98年になりますが、
もし今大地震が起こって
すぐに逃げないといけないとしたら、
「お客様リスト」が無事であるかどうかだけがわたしにとっては大切なのです。
カテゴリ:わたしのFP修行