もしも投資をしていなかったら。。
2021年8月23日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
今日はNightWalkerさんの記事に便乗したいと思います。
『もしも、投資をしていなかったら・・・』
わたしの場合、ちょっと事情が特殊です。
投資をするきっかけは
「ファイナンシャルプランナーの資格を取りたい」→「自分でも投資をしてみよう。」
ただ、それだけのことだったのです。
20代の頃は不動産会社に勤めており、
毎日刹那に過ごしていました。
あのときFP(ファイナンシャルプランナー)になろう!と思わなかったら、(大げさではなく)『投資』とはずっと無縁だった可能性があります。
当時の不動産の売買営業は、
「三振」か「ホームラン」でした。
わたしは歩合給でしたから、
『ホームラン』のときは
けっこうな収入を得ることができました。
(したがって)お金の使い方も派手になってしまいがち・・。
FPになろうと思わず、
投資のこともまったく知らずにあのまま不動産会社に勤めていたら、間違いなく「ホンダ アコード1997年モデル」を買っていたことでしょう。
1990年代はまだクルマが
男性の「ステータスシンボル」だったのです。
そして
あのまま不動産の仕事を続けていたら、
2、3ある行きつけのスナックに通い、
フランス製のなんとかという
ちょっと細長いタバコを吸って、
家計管理とはあまり縁のない、
行き当たりばったりの生活を続けていたような気がします。
またFPになっていなかったら
妻とも結婚できていませんでした。
(妻とは士業やFPが集まる勉強会で知り合ったのです)
それにもともと東京には興味がなかったため、
ずっと神戸で暮らし続けていたことでしょう。
四方八方にお辞儀をしながら人間関係の円滑のみに努め、
これといって突破力のない人間にわたしはなっていた気がします。
「突破力」という意味では、
旧来のお金の常識を微塵も疑わず、
それを「破って」新たなマネーリテラシーを獲得するなんてこともなかったはずです。
たとえば住宅業界、不動産業界に居る人の多くは
自身でもローンを組んで早くマイホームを持とうとします。
もしも不動産業界に居続けていたら、
今の妻とは別の人と結婚して、
マイホームを持っていたと思います。
(当時の住宅ローン金利は
「フラット35」でたしか3.75%~4%くらいでした(全期間固定)
母親がわたしのために掛けていた、
第一生命の定期保険特約付き「終身保険」も続けていたでしょう。
(子どもができたら学資保険にも入ったでしょう)
自分の意見を言うよりも周りの空気を察して、
あらかじめ築かれた秩序を乱さず、
もう、一筆ですらーっと描けてしまうような、単純で予定調和な人間になっていた気がします。
元来、投資という行いに向いている、
「冒険心のある人」もおられると思います。
わたしはぜんぜんそんなタイプの人間ではありません!
(もともと)今の安定をふつうに買い続けたいタイプなのです。
(わたしの根っこ部分はけっこう『保守的』(^^;)
わたしにとって投資を始めるとは、
(有無を言わさず)突破させられることでした。
文字通りこれまでの慣習を「破る」行為で、
最初(自分のお金が)減ってしまうかもしれないという「どきどき」が止まりませんでした。
何しろお金がかかっている行為ですから、
頭の中がフル回転するのです。
えっ!何かそこから学べる??という気持ちさえ持てば、
投資という行いからは、実に興味深い「アウトプット」が期待できます。
もしも「投資」をしていなかったら、
時間の概念、特に将来に向けての『長めの時間軸』を獲得できなかったと思います。
また、自分の行動によって「きたる未来が変わる」という感覚も会得できなかったかもしれません。
ぐっと縄で引っ張ってきて、
今現在の自分と対峙させることができる・・
また、もし投資をしていなければ、
変化が伴うことに
「ネガティブ」「危険」「マイナス」という評価しか下せなかったでしょう。
変化(Change)って
チャンス(Chance)の芽なんだと思えるようになったのです。
投資を通じて学べることは、お金の増やし方だけではありません。
カテゴリ:投資の発想法