古くて新しいファイナンシャルプランニング(江戸でも東京でもお金の出入りは同じように難しい?)
2021年8月16日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
東京・両国にある『江戸東京博物館』には
<人間一生入用勘定 >というコーナーがあります。
『人間 一生 入用 勘定』
??
人が生きるとは?
古今東西、今も昔も『お金』がかかるものです。
江戸時代は、
米、味噌、醤油などの食費がけっこう高く、
逆に住居費は(今より)安かったことが
江戸東京博物館に行けば分かります。
一方、現代の東京は
支出に占める食費の割合が低く、
(江戸時代に比べると)住居費が高くなっています。
今日もどこかで
赤ん坊がオギャーと生まれ、
その子がこの世からサヨナラするまでの間に
実にさまざまな『出来事』が待っています。
『必要となるお金』を結びつけ、
自分らしいお金の貯め方を実践しましょうというのが
俗に『ファイナンシャル・プランニング』と呼ばれるものです。
ちょっとかしこまった↑ネーミングですが、
この考え方は35年前に日本に入ってきました。
1986年ファイナンシャルプランナーの民間資格を認定する「ダイヤモンドファイナンシャル・プランナーズ」が設立されたのが起源なのです。
わたしは、あなた自身が
あなたの未来を気にかけ、
あなた専属の『ファイナンシャルプランナー』になることが可能だと思います。
(あなたのお金のことを
あなた以上に知っている人はこの世にいませんから!)
ところで、
冒頭の江戸時代の「お金の出入り」と
現代の生活者の「お金の出入り」を比べた場合、
なにか本質的な違いはあるのでしょうか?
答え)ありません。
では若干ながら『進歩』していることは何かあるのでしょうか?
YESです。一口に言えば【余裕】といえるでしょう。
将来の『お金の計画』を立てることができる・・
何百年、何千年とかけて獲得してきた
ヒトの【余裕】ではないでしょうか。
ずっと飢えと戦ってきたヒトの歴史。
やっとご飯が食べられるようになる。
やっとお金が貯められるようになった。
・・・・・・・・・・・・・・・
(時代は下って)入ってくるお金が思いがけず増えたりして、
放蕩三昧したり、
金融商品を「お金を殖やすマシーン」と勘違いして、
財テクに走ったお父さん、お母さんたちもたくさんおられます。
・・・・・・・・・・・・・・・
それから更に長い時間をかけ、
お金を持つ人が増えてくると、自然お金をうまくマネジメントできる人も増え、次第に、資産運用の方法論も洗練されていきます。
たとえば、ですが、
明日サマージャンボ宝くじで1億円当たっても、
あなたはふつうに会社員を続け、
ふつうの生活を維持出来るとわたしは思います。
資産運用の「裾野」が広がると、
『多様なお金の使い方』を実践する人が増え、
それ自体、社会にとって『新たな文化』となっていきます。
わたしが好きな小説にレイモンド・チャンドラー著「ロング・グッドバイ」(村上春樹 訳)があるのですが、その中で、
テリー・レノックスが次のようなセリフを吐きます。
「僕は金持ちなんだぜ。
その上幸福になる必要がどこにある。」
ちょっとキザな台詞ですね。
その言葉の真意を(ちょっと)考えさせられます。
でもわたしはチャンドラーさんに言いたいです。
お金を持って(かつ)幸せになるという方法論を、私たちは獲得しつつありますよ・・と。
別につみたてNISAが主人公でも、
S&P500が主人公でも、
練馬区にマンションを買うことが主人公でも、お仕事が主人公でも、あなたの両親が主人公でもないわけです。
あなたの人生では あなた自身が主人公。
生き方はいかようにもデザインできるはずです。
その際、潤滑油として利用するのが『お金』なのです。
カテゴリ:わたしのFP修行