「投資に興味があります!」それはあなた個人の見解ですか、それとも時代の要請なのでしょうか?
2021年6月15日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
江戸時代の職人さんが
「こちとら宵越しの銭は持たねえよ。」と言っていたのは、
ある意味、理に適っています。
・老後のために資産を蓄える必要性でも低く、
・かつ、職人さんの収入が高かったため、
人生は「ストック」ではなく、
「キャッシュフロー」で捉えばよかったわけです。
その後、数百年をかけ
だんだんと寿命が長くなって、
生活水準も向上したため、
人は自ら稼いだお金を、
「今使うお金」と「将来使うお金」に区分けする必要性に迫られました。
これが貯蓄の起源です。
貯蓄とは、
今は使わないけど、将来使うお金を入れておくタンクであり、
一介の個人がこの備蓄タンクを利用し始めて、
銀行の信用創造が飛躍的に拡大し、
(預金 ⇒ 貸し付け)
金融産業がメガ化してきたといえます。
もっと(もっと)人の寿命は長くなっています(^^;
ということは、
もっと(もっと)厳格に
「今使うお金」と「将来使うお金」の区分けが求められるわけです。
医療もひとつの産業と捉えれば、
この分野の発展は(経済的インセンティブが続く限り)
私たちの予想を上回っていくことでしょう。
平気で22世紀を跨ぎ、
米寿のお祝いに『月旅行』に行っているようなことを想像できますか?
正直、人が生きる時間がどのくらい延びるのか、想像がつきません。
が、どこか直感的に
「今使うお金」と「将来使うお金」を区分けしながら、
さらに、もっと「将来使うお金」の割合を増やすべきでは?と思い始めたりしていますか?
「キャッシュフロー」ではなく「ストック化」しているのです。
(将来の自分のために、資産を積み上げる必要性を感じている)
またあるいは
「将来使うお金」を備蓄タンクに入れるだけでなく、
(時間はたっぷりあるわけですから、)
そのお金をなにか別のカタチに変換させて、
あわよくば長い目で見て成長させるというのもアリでは・・?
と思い始めていますか?
ハイ、それが投資の起源です。
あなたが投資に興味を抱いているのは、
まさに時代の要請に適っています。
あなた個人の気持ちの発露だけではなく、
時代の大きな変化という『背景』に押されてのことなのです。
好きか・嫌いかではなく、
「必要だから淡々とこなす」というのが、
現代の投資に対する正しい姿勢なのでしょう。
もちろん、
江戸時代の職人と、今を生きる私たちの、
どちらがより幸福かという比較はまた別の話になりますが・・(^^)
カテゴリ:投資の発想法