確定拠出年金(iDeCo・企業型)

確定拠出年金には投資信託の「学び」がいっぱい

2021年5月18日

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

まずは「一句」どうぞ。

 

 

花道は 汝が作れと さくらの声

 

俳句は「五・七・五」と
言葉の文字数が予め決まっており、
『制約の塊』といってよいでしょう。

(「さくらの声」は字余りですが・・(^^;

 

では制約があるから、
よいモノは生まれにくいのか?

 

Non、ですね。

制約がある =
『型(かた)』にはめないといけないからこそ、
そこには独自の効率性、美しさが宿るのです。

 

『制約の塊』といえば、
確定拠出年金もそうです。

たとえばあなたが、
企業型の確定拠出年金(企業型DC)に
加入しているとしましょう。

いや「加入させられた」というのが実態でしょう。

 

 

会社のほうからいきなり通知が来て、
研修(最低90分)を受けさせられて、

たとえば
毎月の拠出額は1万1000円としましょう。←あなたが決めたわけではありません。

 

確定拠出年金用として組成された投資信託は、
「確定拠出年金専用ファンド」と呼ばれます。

限られた商品数の中から
あなたは何とか投資信託を選んで、
もう3年くらい積み立てているとしましょう。

上記、立派な「つみたて投資」なのですが、
正直、ふだんはほとんど意識していません。

 

〇掛け金少ないし、
〇で、その掛け金を自分で勝手に増減できないし。
〇ましてや『自分でつみたて休止』もできないし、
〇おまけに60歳までお金出せないし、
〇自分の資産額見るために
いちいちログインするのも面倒だし・・。

 

 

「企業型DCへの「距離感」というのはものすごく遠いんです。」

というお客様の声をしばしば耳にします。

 

 

 

 

でも、です。
これら『制約』があるからこそ、制度として優れていると思いませんか?

「えっ!?」

 

 

具体的には毎月毎月同じ『掛け金』で
イヤでもつみたて投資を続け、
「長期投資」を強いられるからこそ、
あなたの投資の成績は・・
良くなる? 悪くなる?

 

どちらでしょうか・・?

 

ハイ、良くなりますね。

一例をあげてみましょう。

 

たとえば、
『DIAM 外国株式インデックスファンド<DC年金>』という確定拠出年金専用ファンドがあります。

 

同ファンドは2002年9月に運用を開始。
(すでに2400億円以上の純資産額があります)

まずは以下図表をご覧ください。

 

 

画像元:モーニングスター

 

 

〇「インベスターリターン」とは?
投資家自身の実績リターンのこと。

 

 

〇「トータルリターン」とは?
投資信託そのもののリターンです。

 

 

投資家自身のリターンが
「トータルリターン」に劣るときは、
途中で無駄な売り買いを投資家自身がしている証拠です。

 

 

上記「図表」では、
『DIAM 外国株式インデックスファンド<DC年金>』のインベスターリターンが、トータルリターンを若干上回っています。

(実はこれってスゴイこと。)

 

 

 

 

 

 

インベスターリターンが
トータルリターンを上回るのは、
投資家がファンドを粛々と持ち続け、
かつ、ファンド価格が下がったときも
『つみたて』を継続することで口数を増やす機会に恵まれ、
その結果、投資信託そのものの成績を、
投資家の実績リターンが上回るという状態を指します。

 

つまり、確定拠出年金特有の『制約』が、

あなたをして
一投資家として、
横道に逸れず、
『やるべきコト』を淡々とこなす方向に導いているのです。

ココ、伝わっていますか?)

 

制約、万歳(バンザイ)!

 

確定拠出年金を上手く活用することで、
あなたは長期投資家として
「王道の振る舞い」を続けることが出来、これが運用生活における「規律」となります。

 

そしてこの『良い習慣』は、必ずやつみたてNISAや特定口座での運用にも波及していくはずです。

 

また、確定拠出年金では、
道具となる投資信託そのものも『制約』だらけです。

 

・まずは商品の数が限られていて、
・ファンドの購入時手数料は「ゼロ」に限られ、
・分配金は「出さない」

だからこそ、
長期の運用に邁進できるわけです。

 

さあ、3年近く企業型の確定拠出年金にログインしていないそこの貴方!
今がチャンスです。

『制約』の塊である確定拠出年金で
長期投資のあるべき型(かた)を再度作り直しましょう!

 

最後の「おまけ」。

先日、妻と香川県丸亀市の「中村うどん」に行ってきました。
さすが本場!決してこしが強すぎず、とても食べやすい麺でしたよ(^^)

カテゴリ:確定拠出年金(iDeCo・企業型)

おすすめの記事