あなたはパートナーと喧嘩して、2800万円持って家を飛び出せますか?
2021年5月10日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
もう8年以上前の新聞記事です。
【96歳男性: 現金2800万円持って家出 妻とけんかし】
少し長くなりますが、まずはご一読を・・。
現金2800万円を持って家出していた
北九州市の男性(96)が28日、
愛知県常滑市の中部国際空港で
警察官に保護されていたことが分かった。
妻(87)とけんかして25日に家出し、
家族が捜索願を出していた。
男性は、どこかで一人で生活しようと
大金を持って旅をしていたという。
県警中部空港署によると、
男性は28日午後、中部空港の
タクシー乗り場付近に1人でいたところ、
航空会社社員から声を掛けられた。
男性の行き先がはっきりしなかったため、
社員が同署に連絡。署員が事情を聴くと、
男性は「いろいろな所へ行こうと思って、
お金を持って旅行している途中で、
いい場所があったら住むつもりだった」と説明したという。
持っていたかばんには
1万円札の札束が28束入っていた。
家出後に銀行で下ろしたという。
男性は連絡を受けた家族に引き渡された。
わたしはこの「記事」を読んで、
いろいろと考えさせられました・・。
96歳になっても
人は本気で「ケンカ」するのだ、ということ。
身近な人に対して、
年老いても「怒る」というエネルギーを有しているのは(それが良いか悪いかは別として)スゴイことだなぁと思います。
次に、
96歳になっても「家出」をする。
心が「少年」のままというか・・。
単にわがまま、単純というか・・。
だいたい体が健康でないと
「家出」なんて出来ないですよね?
上記記事を読むと、この男性は
どこかで一人で生活しようと
大金を持って旅をしていたという。
ですから、
(実際、北九州から愛知県まで行っているのですから、)
【もう二度と戻らない】という覚悟を持って、
家を出たことが分かります。
96歳ですよ・・。
【もう、二度と戻らない】とは、
「今までの生活を捨てる」ということであり、
それは「新たな人生を始める」という
明快な意思表示です。
96歳で・・。
(念のため申し上げますが、)
わたしはケンカや家出を勧めているわけではありません。
わたしがここで言及したいのは、
(あなたの年齢、状況に関わらず・・)
いつでも、いかようにも
『人生、またこれから!』と再始動できるのだということ。
たとえば、ですが
〇 新型コロナウイルスという突発的、不可避的現象によって
ふだんまったく意識していない
あなたの意外な「一面」が浮かび上がる。
○ パートナーの何気ない「ひと言」にえっと思った。
(そして心の中で『何か』が反応した・・)
○ 仕事に対する根本姿勢が
自分でも分からないうちに変わっていた。
○ 街角に流れる一曲の歌で
大切なものが突然思い出された。
(そして「何をやりたいか」が目の前に急に開けてきて・・)
○ 体質・体調が変わる中で、
物事の感じ方や、身体の反応のしかたが変わって、
突然変化の萌芽が芽生える・・。
このように
あなたにとっての『変化のタネ』は、
そこかしこに存在するのです。
それは普段は水面下で待機するものですが、
突如地上に現れてきたりします。
ところで、)
冒頭の記事で、96歳の男性は
100万円札の束を28個持っていたと云います。
(重さにして3~4キロぐらいでしょうか・・)
この場合は家出ですから、
残された配偶者の方、
ご親族のご心情を思うと、
(その行動は)褒められたものではありません。
無謀と云ってもよいでしょう。
しかし、何か学べるものがあるとすれば、
つまり、非常事態のときに
すぐ行動を起こすためには「お金が要る」ということでしょう。
少し近未来的な話をしますと、
銀行口座がアプリの中に収まっていて、
広範に電子マネーが普及しており、
マイナンバーカードが
あらゆるIDの代わりになっていれば、
それこそ、突発事態が起こったときに
朝飛び起きて、
すぐに移動し、
気に入った場所があれば、即金で家を買うことも出来る・・。
非常事態とは、
天災地変かもしれません。
医学的なパニック状況かもしれないし、サイバーテロかもしれません。
あるいは、
政治、経済的な突発現象かもしれません。
資産を持ってすぐに逃げられるというのは、
とても重要なのです。
日常のしがらみ、
今まで築き上げてきたもの、
その他、もろもろの
あらゆるモノを捨て、
『あなたの気持ち』と『お金』さえあれば、
「人生、またこれからだ!」と何度でも思えます。
決して恐れないでください。
カテゴリ:お金の摩訶不思議