世界投資的紀行

世界に投資することはジリ貧脱出の強力なアンサーのひとつです

2021年4月21日

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

今、
『安いニッポン「価格」が示す停滞』(中藤 玲 著)という本を読んでいます。

 

 

「タイ・バンコクのショッピングモールで飲んだカフェラテは約 700円。洋服だって、期待していたよりも高かった。」

 

えっ、そうなんですね!

日本人が思う以上に
東南アジアは経済発展が続き、
物価もそれなりに上昇をし続け、

たとえばタイ旅行に行って
「安いね!コレお得だよね。」という感覚は、もはや過去のモノになってしまっています。

 

ほんとうはマイルドな物価上昇こそが
経済成長の証しなのですが、

周りから見ると、日本だけ『価格』が上がっていません。

 

『価格』とは諸刃の剣です。

消費者として見た場合、低価格ほど嬉しいことはありません。

ただ、労働者から見ると、
こんなに頑張って作っているのに「この値段」なのか・・という落胆になります。
結果、『賃金』は上がりません。

賃金が上がらないから、より安いモノを求めるという悪循環・・。

 

 

国としての経済の伸びしろ、
これをGDPと云いますが、

平成の30年間、
名目のGDPは日本では20%程度しか上がりませんでした。

 

おそらく、バブルの末期、
1990年くらいに東京都内でバイトしていた人の「時給」と、
今の「時給」ってそんなに変わっていないのでは?

 

今、あなたが
「これから先、年収が増えることがなかなかイメージ出来ない」と感じるのは、「これから先、日本で物価が上がり続けることがイメージ出来ない」と『表裏一体』なのです。

 

 

数字とは不思議なもの・・。

今100あるものが、
20減って、80になってしまうとインパクトを伴います。

 

しかし、100あるものがずっと100のままだと、
人はその『危機』に気付きにくくなってしまうのです。

 

周りが100、104、108、112と発展を続ければ、
100が100のままであっても、
それは実質、97、94と減じていることに他なりません。

 

縮んでいく経済の姿に焦りを抱き、
一念発起、「これからベトナムに行って一旗揚げよう!」という人も、中にはいるかもしれません。
しかし、それには決死の覚悟が必要です・・。

また『あなたという資産』は、
たとえば4つに割って
それぞれを別の場所で働かせる、ということも出来ません。

 

 

その点、お金は不思議です。

あなたは今、
給与の100%を「円資産」で受け取っていますね?

このお金は、
日本の経済的状況の影響をもろに受けます。
たとえば預金をしても、0.002%しか利息が付きません。

 

ところが、あなたさえ「その気」になれば、
あなた自身が移動するのと違って、

 

お金はパスポートなしで、
世界中まんべんなく自在に分散させ、『旅』をさせることが出来ます。

 

人はどこの国に生まれるか、
自分でそれを決めることは出来ません。

たとえ日本に生まれたとしても、
どの時期の日本に生まれるかも、自ら選ぶことは出来ません。

 

しかしお金はほんらい的に
No Country(無国籍)で、長い時間軸で旅ができるのです。

 

自分の国を憂う、将来に対して悲観する前に、
あなたのお金の『ポテンシャル』に気付くべきです。

毎月もらう「円」給与の、たとえ1万円でも、

二十を超える通貨に換え、
千を超える株式という資産に変換させ、
世界各国で働かせることが可能です。

 

 

あなたという人間は、
日本に住み、
日本のマクロ経済状況にもろに影響を受けますが、

あなたのお金は、
日本の状況にまったく影響を受けず、

タイやカナダやドイツや南アフリカや、
中国やアメリカやインドやオーストラリアやフィリピンの経済状況のもと、それぞれの国の『株式』という形をとり、それぞれの国の経済成長のほんの一翼を担わせることが出来るのです。

 

嘘のような本当の話です。

あなたが「ニッセイ外国株式インデックスファンド」や
eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)」を積み立てるだけで、それは実現します。

海の向こう、世界に広く浅く投資を行うことは、ジリ貧状態から抜け出す強力な手段なのです・・。

 

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