100年ライフプラン

60歳前後で、人生の転機を4つくらい経験する可能性について

2021年3月31日

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

はい、4脚椅子が並んでいますが、

 



いったい何の意味が・・?

「4人の人が座る?」

かもしれません。


しかし、
これはもしかすると、
あなた自身が「時間の経過」とともに座る4脚の椅子なのかもしれません。

『人生の転機』で座るチェアです。


(話は変わりますが、)

当クリニックでは
カウンセリングをお受けいただく前に
マネー問診票「あなたとお金の親密度を測る55の質問」』にお答えいただいています。

「えっ、55個も・・」
と思われるかもしれませんね。


お客様がこれまで
どのような『お金観』を抱いて過ごしてこられたか、
これを知ることが運用相談ではたいへん重要と考えています。



その55の質問の「28番目」に、
以下の質問があります。

『これから先、人生の転機が何回くらいあると思いますか?』

 



1回、2回と記す方もいれば、

「18回」。

あるいは「無限大」と書かれた方もおられます。

たとえば13回と記したのち、
その13回分の転機を
すべて具体的に記述された相談者さまもおられます。


たとえば一例ですが、

「人生の転機・・」

わたしの転職
主人の収入減少
子どもの独立

主人の引退
わたしの引退

親の介護
主人の親の介護

主人の病気
わたしの病気

主人の施設への入所
わたしの施設への入所

主人の死
わたしの死


のように書かれた方もおられます。

(けっこう遠い未来を見据えていらっしゃいますね)


この質問を設定したのは他ならぬわたしですが(笑)
わたしも気付かなかった副産物が『28番目の質問』にはあります。

ズバリ申し上げましょう。

 

21世紀のヒトは、
60歳前後になると
人生の転機が立て続けに起こる可能性がある。


という事実です。

 



 

ちょっと想像してみてください。

50代半ばくらいから
子どもさんの独立の道すじが見えてきます。

するとあなたは
パートナーと「生き直す」必要に迫られます。


生き直す??


はい。
子どもを囲んだ家族から、
パートナー同士という家族へその形態が変わるわけですから。

あっ、もしかすると60歳前後で
子どもさんの結婚に立ち会うかもしれませんね。


1.子どもが独立
2.パートナーとの関係再構築


二人の生活になると
はじめはお互いぎこちなく感じるかもしれません。

(でも元々は「おふたりの生活」だったのですよw)


毎月の支出は
その項目も金額も変わるでしょうし、
何より家の中が静かになります。

また相手のことをどう呼ぶかで悩んだり・・(笑)

ここから、
セカンドライフの予行演習が始まるわけです。

 

3.退職、セカンドライフ始動


文字通りの「転機」ですね。

今まで会社に通って
会社で定期収入を得ていた人が、

会社に行かなくなり、
これまでの蓄え(資産)を取り崩しながら
生活していくことになります。

 



企業年金(確定給付)や、
企業型の確定拠出年金の
受け取り方法も決めないといけません。

何より、
セカンドライフでの基本の資産配分(ポートフォリオ)と、
資産からのお金の取り崩し方法も決定する必要があります。



パートナー同士で
引退の時期がズレるのがふつうでしょうから、

先にリタイアしたほうが、
先にセカンドライフの「練習」開始です。

何を優先して、何に時間を割いていくのか、あなた自身の毎日の行動計画を明確化する必要があるでしょう(特に男性諸氏!)

 

 

4.親の介護、親の死


実際、見聞きします。

親御さんの介護で、
セカンドライフの資金計画が変わったという相談者さまもおられました。

どこに住まうのかという点では、
親御さんの介護で実家近くに転居することになった方もおられます。


ただし、ある程度の割り切りも必要でしょう。

親の介護は
自分たちがそうなった場合に、
自分の子どもたちに「どうして欲しいか」を考える練習にもなります。


(まずは公的支援についてある程度知ることが重要だと思います)


そして(縁起の悪い話で恐縮ですが・・)
親御さんの死によって『相続』が発生します。

わたしの仕事柄、
相談者さまから「予期せぬ」という言葉をしばしばお聞きします。

 




60歳前後、退職前後で資産を引き継がれ、
予期せぬご資産構成の変更を経験される人は決して少なくありません。

つまり現実問題として、

 

親の死によって、
セカンドライフでの基本の資産配分(ポートフォリオ)と、
資産からのお金の取り崩し方法を再決定する必要も出てくるわけです。

 


1.子どもが独立
2.パートナーとの関係再構築
3.退職、セカンドライフ始動
4.親の介護、親の死

のような転機が
短い間に立て続けに起こってくるのは、
ヒトがより長く生きる中での『新たなチャレンジ』と云ってよいでしょう。

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