投資の発想法

儲けたい!育てたい! あなたはどっち?

2021年3月18日

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

いきなりですが・・・。

FX好きの人と、
インデックス投資好きの人が恋人になったら、
いったいどんな会話を交わすのだろう?とひとり夢想します。

FX好きの人と、
インデックス投資好きの人は、

ことお金を増やす『スタイル』においては
ずいぶん違った景色を見ていると思います。


あっ、FX好きと書きましたが、
これは単なる【象徴】に過ぎませんよ。

〇 動きがあることに魅力を感じ、
〇 予想を立てることに胸が騒ぎ、
〇 短期で売り買いを行うのが「好き」な人は、


それこそ、
1万年前から存在していました。





(賭博の歴史ってうんと長いのです・・)


この種の取引は『中毒性』を帯びており、
その行為を何度繰り返しても、
なかなかワクワク感がなくなりません。

現在の、たとえば暗号通貨取引の隆盛も、
「アテたい」「儲けたい」というヒトの古来からの欲望の「ひとつ」に過ぎないのです。


少し前の記事ですが、
東洋経済ONLINE」で、
草食投資隊(渋澤 健、中野晴啓、藤野英人)の皆さんによる記事が載っていました。

その中で、セゾン投信の中野晴啓さんが次のように
発言されていました。

 

3人で日本全国行脚して、
「10年目線の投資の重要性」
「投機ではない資産形成の大切さ」を広めようと活動してきましたけど、

それでもまだ世の中には、
われわれの理念が浸透していないわけですよ。


ところが、仮想通貨はあっという間に広まりました。
これって、どういうことなのでしょうか。

結局、金融や投資って、
人間の射幸心を煽ることでしか一般化しないのでしょうか。


中野さん、
大丈夫だと思いますよ(^^)


そもそも、
あっという間に広まるものは、
あっという間に消え去るポテンシャルも有しています。

従来からの、
「アテたい」「儲けたい」という人の気持ちを利用した『投資』は、これからも変わらず人気を博すことでしょう。

(今後も、実にさまざまな商品が生まれては消え、を繰り返すことになるのです)


よくよく考えてみますと、
株式市場』というところも、
その歴史時間のほとんどは、

〇 動きがあることに魅力を感じ、
〇 予想を立てることに胸が騒ぎ、
〇 短期で売り買いを行う人たちによって、利用されてきました。

(もちろん、そのような利用法を主に促したのは証券会社さんですが・・)


中野さんが広めようとされている『資産形成』とは、
私たちヒトにとって明らかに【新しい現象】ではないでしょうか。

〇 短期の動きを気にせず、
〇 市場を読まず、

〇 あくまで自身の人生を主体として、
〇 株式、債券などを通じ、
長期的な経済成長を取り込もうとするなんて、

なんとも
『大胆不敵な戦略』ではありませんか!

※ しかもそういう人って、
別に投資が好きなわけじゃないのです。

 




これは紛れもなく、株式市場の
新しい利用のしかた』であり、

その『効率性』に気付いたふつうの人たちが、
世界のあちこちで小さな行動を起こし始めているのです。

腰を据え
時間をかけて広まったモノは、
そう簡単に消えてなくなったりはしないはずです。。

カテゴリ:投資の発想法

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