ワタシは投資信託を毎月積み立てしてますよ。という宣言
2021年3月5日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
資産運用の世界とはどんな世界でしょう?
これまでは、
商品を提供する側が持つ『情報量』が、
商品を購入する消費者と比べて圧倒的に豊富であった世界です。
そのため簡単に、
利益をたっぷり載せたプロダクトを販売することが出来ました。
そう、「情報の非対称性」が存在したのですね。
今はスマホで、何十億人という人がつながる世の中ですから、
運用の世界でも、この「情報の非対称性」がだんだんと弱まっています。
たとえば有店舗の金融機関などでは今後、
70万円とか80万円のイタリア製のソファが売れることになるのです。
「??」
運用商品以外の、
「ラグジュアリー感」とか「選客感」とか、そういう付加価値を売っていかないといけないためです。
さて、情報の非対称性が解消されれば、
皆が(自然に)資産運用に勤しむようになるかといえば、話はそう単純ではありません。
このような文化的バリアが色濃く残るのが日本の社会であるためです。
特に江戸時代、武士のこころのあり様(精神論)が哲学にまで昇華され、物質、貨幣経済への冷淡さを生んだ影響は、いまだに尾を引いている気がします。
もちろん21世紀に生きるあなたは、百も承知ですね。
「お金を増やそうとするのは至極まっとうなことですよ!」と、
別に口外して良いのです。
今、私たちにとって必要なのは、
社会の空気感を少しずつ変えていくことではないでしょうか?
たとえば会社の同僚や、ご友人や、親戚や、ちょっとした知り合いの人が、なにかの話のついでに、投資とか、資産運用とか、老後の2000万円問題とか、ニーサ(NISA)とか、そういったワードを伴ってあなたに話を振ってきたら、
あなたは出来るだけ自然に、
半ば関心がないようなフリをして、
私たち一人ひとりが何気に「ワタシは投資信託を毎月積み立てしてますよ。」と発することが、資産形成という行為の、社会の中での『広がり』につながるのです。
これこそ、一見遠いように見えて投資のインフラを築く『最大の近道』なのです。
これまで知り合い、友人、家族の間で、「お金」のこと「投資」のことを『情報共有』して来なかったために、情報の非対称性が温存され、結果、保険商品、投資信託など金融商品の販売において、商品提供側に「あこぎな商売」を許してしまった経緯があります。
身近にいる人と
お金について、資産形成について、
フツーの世間話的に「話す」「答える」「話す」を繰り返すことで、
横の『情報共有』が広がっていくはずです。
その結果、資産運用の業界側も、より良質な金融商品を提供するようになります。←ココ、大事。
どうか恥ずかしがらず、
まるで昨日食べた晩ご飯の話をするように、
「ワタシは投資信託を毎月積み立てしてますよ。」と話してみましょう(^^)
カテゴリ:投資の発想法