日興アセットマネジメントの『パレット』と三菱UFJ国際投信の『eMAXIS Slim』のコストを比較してみよう
2021年3月1日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
新婚当時「亀山モデル」として有名だった
シャープの液晶テレビ「AQUOS」を買うためにヨドバシカメラに向かいました。
しかし、32型で30万円近くしたため、あえなく断念。。
結局ブラウン管のテレビにしたことを今でも覚えています。
現在アマゾンでは
TCL 32型「ハイビジョンスマートテレビ」が27,000円で売っています。
上記テレビほどではありませんが、
『インデックスファンド』の世界も
運用管理費用(継続コスト)が劇的に低下しました。
国内債券、海外債券(先進国債券)
国内株式、海外株式(先進国株式)の
4つのインデックスファンドを品ぞろえした、
【パレット】という「インデックスファンドシリーズ」が登場しました。
1998年のことです。
当時、販売手数料なし(ノーロード)で、
しかも運用会社(日興アセットマネジメント)が直接販売するのは画期的なことだったのです。
(すべて税抜)
・日本株式インデックス225 0.7%
・日本債券インデックス 0.47%
・海外株式インデックス(ヘッジなし) 0.82%
・海外株式インデックス(ヘッジあり) 0.82%
・海外債券インデックス(ヘッジなし) 0.7%
・海外債券インデックス(ヘッジあり) 0.7%
・パレットマネー 0.3%
パレットの弱点は『信託期間』が10年だったこと。
(惜しまれつつ、2008年に運用を終了しました)
次に、主要な「パレット」のファンドと
2017年に誕生した「eMAXIS Slim シリーズ」のファンドの運用管理費用の比較です(いずれも税抜)
・eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)0.140%
・日本債券インデックス 0.47%
・eMAXIS Slim 国内債券インデックス 0.120%
・海外株式インデックス(ヘッジなし) 0.82%
・eMAXIS Slim 先進国株式インデックス 0.093%
・海外債券インデックス(ヘッジなし) 0.7%
・eMAXIS Slim 先進国債券インデックス 0.140%
驚くべき手数料の低下です!
インデックスファンドのコストがこれだけ安くなったのは、
インデックスファンドに価値がなくなったから・・?
ではないですね。
逆に多くの人がインデックスファンドという製品に価値を見出し、
この20年超でイ・ファンドがあまねく普及してきたため、
劇的なコスト低下が可能になったわけです。
わたしはひとり夢想します。
いつの日かインデックスファンドの手数料が限りなくゼロに近づくことを・・。
『アプリ』そのものを
バーチャルな金融スーパーマーケットと捉えると、
インデックスファンドや収入保障保険は
(スーパーでいうところの)格安タマゴの役割を担うのです・・。
多様な金融サービスの『入り口』を構成するプロダクトなのですね。
カテゴリ:インデックス投資全般