FPとして生き残る術(すべ)は? 経験の足し算です(2020年回顧)
2020年12月27日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
まさか
2020年が、
自分のキャリアの根底をひっくり返す年になるとは努々思っていませんでした。
わたしは今年、地方(徳島)に移住しました。
「オフィス」を構え
お客様の「お顔」を拝見し、
「直接」アドバイスを行うという『ビジネスの形』をきれいさっぱり捨ててしまったわけです。
「新型コロナウイルスが(まさか)半年、1年も居座ることなんてないはずだ!」という、自分の儚い願いを放棄して、
逆に「最悪の事態」を無理やり想起させ、
わたしは自分のビジネスモデルを
『完全オンライン相談』に移行させました。
それによって失ったものも勿論ありますが、
得られたことのほうが多いと今では実感しています。
特に、
〇 物理的に家を空けられないお客様
〇 地方、海外にお住いのお客様
に、新たな『選択肢』を提示することが出来たのではないかと感じています。
中でも出会いとして大きかったのが
「物理的に家を空けらない相談者さま」です。
具体的には、
・ご両親を介護中のお客様
・病気やケガで療養中のお客様
・たとえば、花粉症の季節の花粉症のお客様
などが挙げられます。
今年いちばん記憶に残るお客様について、
以下のようにツートさせていただきました。
先日のカウンセリング風景。
— カン・チュンド (@4649kang) October 22, 2020
最初はお子さんを背中におぶって画面越しに収支の確認作業を。
イデコの窓口選びの途中でお子さんがうとうとしてきたため、奥の部屋で寝かしつけて、戻って来てからイデコとつみたてNISAの掛金額のお話し合いになるなんて、オンライン相談ならでは!と思った次第です🙂 pic.twitter.com/hiAxJjYOWq
オンラインならではの↑相談風景だと思いませんか?
あるいは
自宅でお母様を介護されている方に
カウンセリングを受けていただいたこともあります。
電車のダイヤが乱れようと、
猛暑の中であろうと、
ほんとうに正味100分くらいしか空き時間がなかろうと、
ルクセンブルクに住んでいようと、
Zoomを用いたオンライン環境さえあれば、
迅速に(かつ手軽に)サービスを受けることが可能になります。
「完全オンライン相談」に移行してまだ半年ですが、
たくさんの相談者さまが、
【移動時間】から解放され、
【場所の拘束】から解放され、
新たにカウンセリングをお受けいただけたことをとても嬉しく思います。
また今年、
カウンセリングをご利用いただいた中の、
少なくない方々が、
わたしのライフスタイルに興味を持っていただけたことも、驚いたことのひとつです。
お客様が『アドバイザー』を選ぶ際に、
知識やノウハウ、アドバイスの力量を見極めることはもちろん重要です。
そのいっぽうで、
アドバイザーの「生き方」に
興味を持つお客様もおられるのではないでしょうか?
今回わたしはサイト上で、
「旅するお金の専門家」というキャッチを小さく作りました。
(実際、2年後には九州に引っ越すつもりでいます。)
FPがサービスを行う中で、
資産運用を数値化して「ビフォー」と「アフター」を伝えることももちろん重要ですが、
それと同じくらい、
『人生を豊かにするために出来ることは何なのか?』について、語れることもまた大切だと思うのです。
わたしが発する意見、アドバイスには
当然わたしという人間の経験がにじみ出ます。
人間として深みを持ち、
多層で多様なアドバイスを行うためには、まずは自分が様々な経験をしてみること。
わたしは来年以降も恐れず
さまざまな経験を積んでいきたいと思います。
今では、完全オンラインというサービスの型(かた)に出会えたことに本当に感謝しています。
明年も投資信託クリニックをどうぞよろしくお願い致します!
(1月7日(木)より営業いたします)
カテゴリ:わたしのFP修行