高校生の娘さんに104万円渡せますか?(ホリエモンのメルマガから)
2020年12月5日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
わたしは堀江貴文さんの有料メルマガを取っているのですが、
2020年11月16日号の、
以下の部分がとても興味深かったので、
少し長くなりますが、引用させていただきます。
福岡で「MIKI・ファニット」という
ダンススタジオを経営する太刀山美樹さんという女性が、
高校1年生の娘に
3年分のお小遣いや交通費104万円を
一括で支給したと綴ったコラムが話題になった。
月額2万9000円×36カ月分を前払いで渡し、
自分で責任をもって管理しろと子どもに丸投げしたのである。
この「丸投げ」、
貯金しろとまくしたてるよりも、
子どものマネーリテラシー向上にはずっと役に立つ。
はい、わたしもそう思います。
お母さまである太刀山さんも勇気があるお人だと思います。
リスクのところも重々承知の上なのでしょう。
万一、
娘さんが「104万円」をうまくコントロールしきれず、
半ば逃げるように散財、浪費することになったとしても、
それも『経験』と割り切っているのだと思います。
お金をうまく活用しきれない、もっとも大きな要因は、
私たちが単に「お金を扱い慣れていない」点にあります。
太刀山さんが娘さんに毎月2万9000円を渡せば、
それは日常の中で継続的に受け取るお金にすぎず、
その用い方、使い方の想像(発想)も、
日常の範囲内に留まることでしょう。
(手元に交通費分だけ置いておいて、
あとは随時使っていくという流れになるのでは?)
堀江さんは「丸投げ」という言い方をされていますが、
まとまったお金(ストック)が
そこにドン!と置かれること自体に意味があります。
ストックとは文字通り『ひと塊』の権威?として、
そこに君臨するわけです。
その威力に、最初はあたふたしてしまうかもしれません。
まとまったお金はまるで一点の大きな壁画のように、
全身で、全体で『何かを』訴えかけてくるのではないでしょうか。
娘さんの頭の中を大いに刺激することになるでしょう。
高校生に104万円という、
束のお金を渡すなんて・・という発想は、
わたしのようなおじさん世代の杞憂です。
束のお金を渡すからこそ、
ご本人の中で、
自分の「可能性」が拡大解釈されるわけです。
(それ自体、お金の取り扱いの『訓練』にもなりますし。)
以下、わたしの幼稚な妄想です。
もし、わたしがサイクリング好きな高校生だったら、
ロードバイクを買って自転車通学にし、
浮いたお金で夏休みフランスに行き「ツールドフランス」を観戦する、とか。
メルマガの中で堀江さんは、
以下のように言われています。
まとまったお金を使って機材を買い、
ユーチューバーデビューしてもいいだろう。
バックパッカーとして旅に出るのもいいだろう。
ビットコイン取引を始めるのもアリだと思う。
なるほど。
すべて『経験』を買う、ということですね。
結局、人生とは「経験」の足し算ですから・・。
そのお金で「経験」を買って、
それが得だったか損だったかは、すぐには分かりません。
『けっこう意味のある経験』だったと、
10年経って、20年経って振り返られる『経験』こそ、
『経験の配当』とも言うべき、
副次的な効果が長きにわたって続く「宝」となるのです。
太刀山さんの娘さんは、
104万円を材料に、直感的に何かを買ってもいいですし、
半年くらいいろいろ考えてもよいと思います。
そのうち、
104万円をどうしよう?から、
104万円を自分にどう生かす?という発想に変わってくるのでは。
ご本人の年齢と経験の相性の良さでいえば、
わたしは断然、旅をお勧めしたいです。
円を外貨に替えます。
外国語の世界に身を委ねます。
はじめて完全な孤独を味わいます。
外の国からはじめて、自分の国、自分の故郷、自分の親(家族)を見ることになります。
そして何より、
旅に出ることで裸の自分にはじめて出会えるのでは。
最後に、堀江さんの言葉を紹介しておきましょう。
失敗してお小遣いを全部失ったとしても、
その経験はのちのち必ず生きる。
学校ではけっして教えてもらえないことだが、
本当に貯めるべきものは、
(信用を紙や金属に置き換えただけの)お金ではなく、
信用そのものなのだ。
カテゴリ:お金の摩訶不思議