投資への初恋はいつかは冷めるもの(でも、それでよいのです(^^)
2020年11月29日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
人はいつ、どこで、
どんな事象に出会うか分かりません。
このブログを読んでいただいているあなたも、
たった1年前は
投資の「との字」も意識することがなかった人かもしれませんし。
この仕事(相談業務)をしていて思うのは、
ということ。
そしていったんその好奇心に火が点けば、
まるで山から吹き下ろす野太い風のように
あなたは投資に【傾倒】したりするのです。
(いや、もっとはっきり言うと)
投資に【夢中】になってしまう人もいます。
あらゆる紙情報、ネット情報を収集し、
ブロガーさんの記事を総読みして、
しばしば自分の「金融商品」や「資産配分比率」を変えてみたりする・・。
あるいは仕事柄、
パソコンのセキュリティソフトに詳しい人が、
その関連の会社に興味を持ち始め、
個別株の比較検討に走って、買い注文を入れたりする。
わたしはこれを
【初恋・燃え上がり現象】と呼んでいます。
はじめての出会いで盛り上がった『興味・興奮』というものは、
(実は)そうそう長くは続きません・・。
誤解がないように申し上げると、
『投資』に興味を持ち、
それに対して好奇心を抱くのは「素晴らしいこと」なのですよ。
なんと云いますか、
【新しい世界がぱっと開ける瞬間】
というものがあるわけです。
しかし、です。
投資と長く付き合うためには、
【投資とほどよい距離を保つこと】もまた重要です・・。
最初は毎日毎日、
ネット証券にログインするものです。
でも、投資を始めて1年、2年と経つと、
自然とログインする回数は減ってくるはず・・。
当初の熱は冷めてくるのです。)
【燃え上がり現象】が衰えていない場合、
もしかすると、何かがうまく作動していないのかもしれません。
(ズバリ伺いますが)、
投資が【趣味】になっていたりしませんか?
わくわくドキドキは
人のアドレナリンを刺激します。
分かりやすい、短編ドラマのような
筋書き予想は人を興奮させてくれます。
1日中ラジオNIKKEIを点けっ放しにしたり、
休み時間ごとにスマホを持って
おトイレに駆け込んだり・・、
ということになってしまう『可能性』すらあります。
昔、サントリーレッドのCMで
女優の大原麗子さんが
「すこし愛して、ながく愛して」と言っていましたが、
投資を好きになりすぎると、
投資に振り回される恐れがあるのです。
ちょっとだけ(長く)
愛してあげればよいのです。
あなたにとっては、
お仕事や、家族との時間、大切な趣味、
それらに費やす時間が『メインの時間』であるはず・・。
投資に興味を持てば持つほど、
それに携わる時間が長くなればなるほど、
『リターン』が高くなるかというと、
(残念ながら)そうはなりません。
こんなふうに考えてみてください・・。
投資と年間10時間くらいしか
関わっていなかったとしましょう。
それで、
3.5%程度のリターンを得ることができました。
では、年間1000時間投資と関われば、
リターンは350%になるのでしょうか?
ほんらい的に、
投資があなたを
「コントロール」するのではなく、
あなたが投資を
「コントロール」すべきなのです。
(そうですよね?)
オンラインのカウンセリングを終了するとき、
わたしはしばしば、
「投資とはほどよい距離を保ってくださいね!」
と申し上げます。
10か月に1度会うか会わないか位の「仕事上の知り合い」?
そんな感じでいいと思います。
1日24時間のイメージでいうと、
仕事、家族、大切な趣味にあてる時間が
99.9%でよいのです。
投資との接点は 0.1% にしてください。
その代わり、その 0.1% を【続けて】くださいね・・。
当クリニックは『完全オンライン診療』です。
(全国どちらにお住まいでもご利用いただけます)
本年最後の「個別カウンセリング」は12月27日(日)
~今年のお悩みは今年のうちに!~
カテゴリ:投資家の感情リスク