投資の違いばかりを強調すると、投資の『意義』が見えにくくなってしまう。← 自分への戒めです
2020年9月29日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
恐縮です・・日頃は、
同じインデックスファンドでも
「分配金あり」と「分配金なし」では
複利の効果に違いがありますよ、とか、
アクティブファンドは「ヒトの能力」にお金を託し、
インデックスファンドは「市場の成長力」にお金を委ねる。
「ですので、意味合いがぜんぜん違うのです!」とか、
ワンルームマンションの投資は良くないとか、
いろいろ言っているわたしです。
さまざまな投資のやり方の
本質的な『違い』を強調することで、
あなたに少しでも、
効率的な運用スタイルを獲得して欲しいと願っています。
でも先日、お二人の方のブログ記事を読んで
自分は『土台』のところを忘れてしまっているのかも?」
と気づかされた次第です。
まずは
ゴーヤーちゃんぷるさん。
ゴーヤーちゃんぷるさんは、
『リーマンショックを受けても投資をやめなかった理由』という記事の中で、以下のように語っておられます。
これは今になって思うのですが、
インデックス投資だろうが個別株投資だろうが
米国株投資だろうがどんな投資でもいいのですが、
投資イコール資本主義経済は成長するということが
前提じゃないと成立しないんですよね。
(それがどこの国・企業なのか?いつの時期なのか?が
よく論点になるだけの話なのかな?と)
残念ながら人類は
資本主義に代わる新たな経済成長の仕組みを
構築していない以上資本主義を信じるしかない、
投資をやめちゃいけないんだよなと。
だから、Twitterで〇〇投資を批判する
アカウントを見ると投資手段が違うだけで、
信仰するものは一緒なんだら
投資家同士でそんないがみ合わなくても…と思ったります。
(明らかに詐欺なやつはもちろん批判されるべきですが)
フム。なるほど・・。
たしかに投資を志している段階で、
「信じている方向性」は同じであります。
ゴーヤーちゃんぷるさんは、しっかり両手を開いて、
ウェルカムの姿勢で、
「みんな、違いよりまずは『共通項』を見つけません?」と問い掛けをされているわけです。
次に、菟道りんたろうさんです。
りんたろうさんは、
『僕たちはまだ少数派―個人金融資産における現預金は過去最高に』という記事の中で、こう謳っておられます。
日本において個人投資家なる存在は、
まだ少数派なのですから、
まずは仲間を増やすことが大切だと思う。
それは、少数派の内部で
ちょっとした投資手法の違いなどをめぐって
マウンティング合戦を繰り広げるよりは、よほど意味のあることのはずです。
はい、「仲間を増やすこと。」この視点ですね!
ハンガリーの民族衣装を日本に広めるのに、
各地域の細かな衣装の違いを「争っている」だけでは、明らかに不毛です。
投資もまずは「大枠のところ」を分かりやすく説明して
理解してもらうことが先決。
(投資を一途にしていると、
投資を志す人がそもそも「少数派」という事実をついつい忘れてしまうのです。)
投資という行いをパーソナルに捉えると、
結局のところ、
実のあるお金をなんとか届けたい!という
継続的な意思表示そのものであり、
そこには、
「将来の自分」を思いやる温かい気持ちが流れているはず・・。
それは、どんな投資であれ、基本同じことですよね?
みたいなブログ記事を、
わたしも書かないといけないと思いました。
ゴーヤーちゃんぷるさん、
菟道りんたろうさん、
『気づき』をいただき、ありがとうございます!!
カテゴリ:投資の発想法