積み立てだけではなく、取り崩しにも対応してくれるネット証券は素晴らしい
2020年9月13日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
わたしはケンズ(kenz)さんの以下記事で知りました。
SBI証券、楽天証券、セゾン投信などに次いで、
フィデリティ証券でも、
投資信託の「定期売却サービス」がスタートしたようです。
(素晴らしい!)
フィデリティ証券では、
『投信自動定期売却、自動定期出金』と呼んでいます。
以下、引用です。
老後のための資産形成を経て次に考えるべきは、
「老後資産の枯渇」を防ぐことかもしれません。
ただ資産を引き出すのではなく、
「運用しながら引き出す」ことを実現する本サービスをご活用ください。
はい、まさにそう。
この「運用しながら引き出す」という概念は、
個人の資産形成プロセスを把握する上でたいへん重要。
このブログをご覧いただいている皆さんは、
当然、資産形成に一所懸命であるはず。
つみたてをコツコツ続けて、
お金を積み上げていくことに集中し、
たとえば、
『ワタシの資産運用は65歳まで。それまではゼッタイに止めないぞ!』と意気込んでいる人も少なくありません。
でも、ホントに65歳までですか?
わたしたち『個人』は、
別に「お金増やし競争」をしているわけではありません。
(実は)資産形成という道のりの『半分』しか表していません。
残りの『半分』は?
計画的に資産を取り崩していく行為、です。
○ 計画的に増やしていく行為と、
○ 計画的に取り崩していく行為を足して、
個人の『資産形成プロセス』と云うのです。
ココ、伝わっていますか?)
ヒトが生きる時間が急速に「長くなっている」昨今では、
余計に、
上手に「取り崩す技術」が求められます。
「運用しながら引き出す」わけです。
あなたはまだ具体的にイメージ出来ていないかもしれませんが、
一定割合、平気で「投資信託」を保有しているのが、
これからの時代の「アセットマネジメント(資産管理術)」です。
⇒ 長生きするリスクに対抗するため・・。
ただ、
積み上がった投資信託を、
自分の意思だけで「取り崩そう」とすると、
あなたの『気持ち』が邪魔をしてしまうことがあります。
たとえば、年に100万円取り崩すと自分に約束しているのに、
今年、投資信託の価格がマイナス10%になってしまったら、
「取り崩し」自体を躊躇してしまうかもしれません。
今年は預貯金から取り崩そう・・」とか。
あのー、
『お気持ち』はすごく分かるのですが、
では、つみたてをしているとき、
つみたてをお休みしたりしましたか?
資金を積み上げる過程では、
上がろうが下がろうが、
規則的に(我慢強く)お金を積み上げていったはずです。
それとまったく同じで、
運用資産を取り崩す過程でも、
上がろうが下がろうが、規則的にお金を引き出していってよいのです。
(と言いますか)引き出していくべきなのです。
他ならぬ「投資信託の定期売却サービス」です。
ここまで、個人の資産形成プロセスをサポートしてくれるサービスは、素晴らしいと思います。
米国のネット証券などでは
「投資信託の定期売却サービス」はほとんど見当たりません。
その代わり、Managed Payout Fundが存在します。
これは、投資信託の中に、
定期的にファンドを解約してくれる機能が付加されたファンドのこと。
バンガードの「Vanguard Managed Allocation Fund」や、
フィデリティの「Income Replacement Funds」がありますが、
人気は今ひとつのようです。
それはそうでしょう・・。
保有する投資信託が複数ある、自分でポートフォリオを組んでいる人のほうが多数派でしょうから、
プラットフォームである
ネット証券そのものが装備してくれることが最も利便性が高いわけです。
わたしは、
○ 計画的に増やしていくプロセス
○ 計画的に取り崩していくプロセス
この双方をサポートする
国内の主なネット証券、一部運用会社が装備するサービスは世界一だと思っています。
SBI証券「投資信託定期売却サービス」
楽天証券「投信定期売却サービス」
フィデリティ証券「投信自動定期売却、自動定期出金」
セゾン投信「定期換金サービス」
ありがとう投信「定期換金サービス」
いずれも素晴らしいです!
カテゴリ:リタイアメント・資産の取り崩し, 金融機関にモノ申す